【弱虫ペダル】キスの意味

5種類の結果パターン

さて今日は誰に........... - 2024年5月13日

▼ 場 面 ▼

IH予選会場で...

▼ 設 定 ▼

アナタは彼の恋人です

無事に予選を通過しIH出場を決めました

────

『やったー！ね,段竹このレース優勝したから
IH行けるんだよね,凄い!凄いよ!!
一差はやる時はやる男だよ〜!!!』

なんて言って感極まった私は
隣で一緒に予選レースを見ていた
一差の友人でレースパートナーの段竹に
飛び付いて彼氏の優勝を喜んだ

表彰式が終わってバスの処まで戻ると
一差は早速,自転車雑誌の取材を受けていた

周りの２年の先輩の雰囲気から
今回の勝利は一差だけ...と言うよりは
チームで取った勝利って感じがした

・
・
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その日の夕方私と一差は
肩を並べて二人だけで帰宅していた

『凄かったね,一差
これでIH決定だね,やったね！』

なんて労いの言葉をかける
だが一差の顔は何処か納得がいっていない様子

『一差！どんなに取らせてもらった１番でも
１位は１位なんだからね!!』

私は元気付けるつもりで言ったのだが
一差の反応は思っていたソレとは違った

「...........ったく」

「オレが気にしてたのはそっちじゃねーよ！」

そう言って一差に睨まれる

『え？私,何か一差の気に触る事言った？』

私は自分の思考をフル回転させて考えるが
思い当たる事が何一つ見当たらない

「...ゴールした時,YOU誰と居た？」

『ん？段竹と応援してた...けど？
って,あっもしかして!?...........』

「......................。」

一差は視線を逸らす

『(コレってもしかして,嫉妬？)』

確かに感極まった私は段竹に飛び付いていた
だがよくよく考えれば自分の彼女が
どんな理由であれ自分では無い男に飛び付いて
居るのを見るのは面白くないだろう

『なーんだ,そういう事か』

ひとり納得した私は少しニヤつきながら
視線を逸らす一差を眺める

「んだよ,ニヤニヤしてんじゃねーよ」

そんな一差の頬は
夕日に染まる以上に赤くなっていた

『一差...』

私はそう言いながら一差との距離を詰める
いつもなら取らない行動におのずと
一差はこちらを見る

その隙を逃さず首に手を回し距離詰めて
一差の唇に口付ける

『私は身も心も一差のモノだよ』

そう伝えて
気恥ずかしくなった私は

『また,明日！』

とだけ言い硬直する一差を1人残し
走って家まで帰る
そんな走り去る私の後ろ姿を見送りながら

「急にんなの反則だろ...........」

なんて呟く一差の事など知らずに






▼ 意 味 ▼

唇 ⇒ 愛情

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