『 プ ロ ポ ー ズ 』【ハイキュー】

10種類の結果パターン

「 結 婚 し よ う 」 - 2024年5月9日

【田中龍之介】

高校2年生、夏。私達は密かに付き合った。春高予選前ということもあって、誰にもバラさず、いちゃつきも最低限に、人がいない場所で、こっそりと。

…まぁ今はかなりオープンだけどね！

24歳、夏。私達は同窓会というかなんというか、毎年何故か夏に行われる元バレー部の集まりに呼ばれていた。

田中「…こいつまじ朝全然起きねぇんすよ〜」
菅原「朝？一緒にいたの？」
YOU「…龍ばかすぎ」

こんなふうに、龍がちょっと頭を使わずに発言して、少しずつバレていった。おかげで今は結構楽しく健全にお付き合いさせていただいています。よかった。

ずっと好きでずっと片想いだと思っていたけど、実は龍も同じで。こんなことありえるのか、と疑ってやまなかった。


田中「…YOU〜YOUちゃ〜ん！」

…この酔っぱらい。夜も更けてくる頃にはすっかり龍は出来上がっていて。私は割とお酒に強いから少し顔が赤くなって終わるけど、龍はいつも酷い。少ししか飲んでないのにテンションものすっごく高くて。

でも上機嫌だから扱うの簡単だし面白いし可愛いから許せるんだけどね。

田中「…なぁYOU〜」

大きい声でそう言いながら近くの建物の外壁に押し付けられる。壁ドンとかいうやつ？…嬉しくないわけではないけど、酔っ払ったやつにやられてもね。

そう思って引き剥がそうとするけど、なかなか剥がれてくれない。…流石。

田中「んん、話聞けよぉ〜」
YOU「…はぁ、なに？」

力では適わないと諦め、ため息混じりにそう促した。

田中「…俺ね、YOUのことだーいすき、結婚しよう〜」

顔に熱がどんどん集まってくる。酔っ払いが酔っ払いに向かって言ってる事だ。本気にしちゃいけない。そんなの分かっていても期待してしまって。

YOU「…そのセリフ、明日の昼間にでももっかい聞かせてよ」

私は小さい声でそう言った。

end

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