【ハイキュー】恋と呼ぶにはまだ早い【日替わり】

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初めまして、ミストと申します！

日替わりは初めてなので、温かい目で見てくださると嬉しいです。

誤字・脱字等あれば、コメント欄で教えてください。リクエストも随時受け付けてます！

今あるお話一覧↓

・黒尾×OL(大人)

・菅原×放送部

・月島×図書委員

・影山×料理部

・牛島×弓道部

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月11日

菅原×放送部

コンコンとノックをして、失礼しまーすと言いながらドアノブを回す。

『あーー！待って待って……なんだ、スガか』

机の上には大量のお菓子。もはや見慣れてしまった光景に苦笑する。

「来たのが先生だったらどうすんだよ」

『今まで一回もバレてないし、だいじょぶ！』

そういう問題じゃないだろ…と心の中で思う。むしろなぜ今までバレていないのかが不思議だ。

『んで？今日は何しに来たの？』

ああ、忘れる所だった。俺は鞄の中から目的のプリントを出して手渡す。

「はいこれ。体育祭のクラス名簿」

おーあんがとーと言って受け取る彼女は放送部員。体育祭の放送で使うため、どのクラスも名簿を提出する決まりになっている。

「結構集まった？」

『うん。あと3年生は3組だけ』

「あー旭のクラスだな。俺言っとくよ」

俺はお菓子を食べながらちらりと見る。彼女は笑顔でプリントを整理していた。俺はその笑顔を見るたびに心底ほっとする。

彼女は、元々バレー部だった。

退部理由は足の故障。よくある、ありふれた理由だった。

でも俺は彼女の頑張りをずっと横で見てきたから、そんなありふれた理由で片付けられなくて。そう思っても気の利いた言葉の一つもかけてやれない自分に嫌気がさして。彼女が放送部に入ることを教えてくれた時も、俺は頷くことしか出来なかった。

だから君が笑顔を浮かべていると、俺は心の底から安心するんだ。

「じゃあ俺、そろそろ行くね」

『うん。あっ、スガ！』

何？と振り返ると、彼女はプリントを整理する手を止めて俺の方を見る。

『体育祭、頑張ってね！』

「いや、色違うじゃん」

『放送部は平等にみんなを応援するんですー』

だから応援してるよ！と彼女は太陽のように笑った。

体育館への道すがら、俺はさっきの言葉を思い出す。

今年は、ちょっと本気で頑張ってみようかな。

君が笑顔で応援してくれるなら。