【HQ】お ま え と 、俺 。【男主】

8種類の結果パターン

俺と、･･･ - 2024年5月4日

【俺と、赤葦。】

尋常じゃないくらいの腹痛は誰もが経験したことあると思う。

あの気持ち悪さと下腹部の不快感、しかもこれで
大便が溜まってるわけじゃないから気味が悪い。

キリキリ、と音がなるような痛みに目尻に涙をためて土下座のような格好でお腹をさする。



「YOU？どうしたの？」


そう、この日はこのくっそ甘ったるしいこいつ、
赤葦京治が俺ん家に泊まりに来ている2日目だった。
縮こまってる俺にはてなを浮かべて、背中を撫でてくる。

振り払う気も起きず、むしろ少し楽になってきたので放っとく。


「お腹痛い？大丈夫？」

「っむ、むり…。きもちわり…。」


そのまま撫でて、とか細い声でつぶやく。
赤葦は柄にもなく心配そうな顔で背中を摩ってくれた。
そして、なにかを思い立ったかのように立ち上がると
おれの寝室から毛布を持ってきた。


そしてそれを、ガバッと広げると包むように俺を抱きしめる。


俺と、赤葦の匂いが混ざってる。


恥ずかしさとあたたかさに顔があつくなって、
大丈夫だと反抗しようとするもずきっと強い痛みが襲ってきた。


「よしよし、このままベットいっちゃおっか。」



赤葦は縮こまってる俺をだきかかえると(力強…)、
寝室までゆっくり運んでくれる。
俺に負担をかけないようにしてくれてるのか、
足音が慎重で、こいつのここの優しい部分だけいつも欲しいな、とか思ってみたり。


「あり、が…ぐっ……」

「無理に動かなくていいから、クスリある？」



お礼をしようと声をだそうとすると、強くなる不快感に言葉がつまる。
そんな俺をみて苦笑いをうかべて、優しく頭を撫でると、そんなことを聞いた。
あるかも、と小声でつたえるとわざわざ取りに行ってくれる。




薬と飲水をもって、俺の部屋に戻ってくると飲める？と体を起こしてくれた。


「…昨日無理させすぎちゃったかもね？」





思わず水を勢いよく吐く。

けほっ、と詰まった水を出しつつ「何言ってんだよ！」と言うも痛みが鋭くて体をかかえる。

頭があつい、くっそこの動揺あいつにとって面白い産物だぞ。

案の定、くすくすと面白そうに笑って早くのみなよと急かしてくる。


誰のせいだと思ってんだ、ころすぞ。



「早く治してね、そしたらまたいっぱい可愛がってあげるよ。」


「うっせ…おまえははやくしね。」




もうこいつと喋んの疲れる、と毛布にくるまって
そうそうに目を閉じた。

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