恋のツルネを響かせよう…

5種類の結果パターン

どうでしたでしょうか…？お気に召しましたか？ - 2024年5月11日

桐先のエースにして、弓道界の貴公子と名高い、紫色の瞳を持つ、藤原愁！

ーーーーーーー

「お待たせ」

俺は、弓道部の部室の隣の教室の扉を開けて言う。そこには、帰宅部なのにいつも俺を待ってくれている彼女が居た。いつもは本を読んでいたり、勉強をしているのだけれど、今日は少し違う。

「〜〜〜〜🎵」

いつもは耳につけているはずのヘッドフォンが首にあり、微かな音が漏れている。そして、彼女本人は、膝に本を置いて、少し大きめの柱に頭を置いて気持ちよさそうに寝ている。俺は少し魔が差して、彼女の頬を突くと、彼女は

「んぅ…」

と、体をよじる。今は春だからと言っても、少し肌寒い。俺は自分の着ているブレザーを彼女にかける。俺のブレザーは彼女にあたる少し冷たい春風から彼女を守る。

しばらくして、彼女は目を覚ました。日は少し傾いていて、教室内は少しオレンジに染まっている。

「あれ…愁くん？」
「おはよう」

俺がそう言うと、彼女はハッとした顔になって俺に謝ってきた。

「寝ちゃっててごめんね…？」

あまりにも申し訳無さそうに謝ってくるし、そもそも彼女は何にも悪くないので、俺は大丈夫だと言って許す。すると、彼女の顔はパッと明るくなる。

「どうしたの？疲れちゃった？」

俺が聞くと、彼女は少しだけ気まずそうにして、言った。

「な、んでも…ないよ？」
「嘘でしょ？何があったの？」

あくまで優しく、丁寧に聞くと、彼女は案外すぐに折れた。

「あのね、今日、女の子達から言われちゃったんだ…なんであんたなんかが愁くんの彼女なんだー、って…それでね、ちょっと泣いちゃって、眠たくなったんだと思う…」

確かに、彼女の目は少し赤くなっていた。彼女は人一倍傷付きやすい。だから、俺が守らないと…って思っていたのに…

「大丈夫。俺は、君が彼女で良かったよ？嫌、君じゃないと嫌なんだ」

そう言うと、彼女は少し目を見開いて、ポロポロと涙をこぼし始めた。突然の事であたふたしていると、彼女は泣いたままなのに、俺に微笑んで言った。

「ありがとう、愁くん…！」

その時の笑顔は、とても綺麗だった。

ーーーーーーー

はい、時雨です。
これは1/10に書いた奴です。

自分が彼女でいいんだろうかと少し参っている彼女さんに、自分の気持ちをストレートにぶつけて、結果的に安心させてる…って感じのイメージがありました！

では！

評価やコメント、お気に入り登録などなど、よろしくお願いします！

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：