【暗殺教室】どんなラブシチュエーションが起こるでしょう？？

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月8日

渚君って、女の子みたいだよね。

そう言うと、渚は困ったように微笑んだ。



学校が終わった帰り道、買い物をするために途中で友達と別れてショッピングモールへ行こうとしていた。

丁度ボールペンの赤インクが切れてしまい、今日の最後の授業は青で採点をしていた。

なんとも微妙な点数が青で彩られ、思わず無表情になったのを思い出す。

さっさと買って帰ってしまおうと速足で進むと、突如目の前に影が落とされた。

見上げると、ガタイの良い男が3人ほどこちらをにやけながら見下ろしている。

避けようと横に行こうとしても、塞がれるだけだった。

退いてくれるよう頼んでも、一向に相手は聞き入れず、更には腕を引っ張って路地裏に連れて行こうとする。

これはマズイと必死で腕を離そうとしたが、いくら訓練をしていようとも現れる歴然とした男女の力の差に敗れ、どんどん引きずられていく。

背筋が凍りつき、パニックになった頭では何も考えられず、もう終わりだと思ったとき、ふっと何かが横切った気がした。

途端、カエルが潰れたような声が男達から出され、3人はその場に崩れ落ちた。

何が起きたのかさっぱりわからず、呆然と立っていると、肩をぽんぽんと叩かれた。

不意打ちにびくりと肩を揺らして振り返ると、こちらを安心させるように笑った渚が立っていた。

「大丈夫？怪我はない？」

どこも傷付いていないことを伝えると、そう、と言って彼は顔を更に綻ばせた。

「間に合ってよかった、手遅れになる前で...。」

あの辺はこの時間帯、柄の悪い高校生がたむろするから気を付けてね、という渚の言葉にこくこくと縦に首を振る。

あんなことはもうごめんだ。

助けてくれてありがとうと言うと、渚は気にしないで、とはにかんだ。

ぶっちゃけ、その辺の女子より可愛い。

思わず可愛い、と口にすると、渚君は複雑そうな表情を浮かべた。

「あのね、」

なあに？と言おうとすると、突然両腕を掴まれ、路地裏の壁に縫い付けられた。

困惑していると、頰は渚の手に包まれ、唇が親指になぞられる。

その手は思ったよりゴツゴツしており、男の手だった。

「男に可愛いって言っちゃダメだよ。」

渚の目は妖しく光り、いつもと違う表情にどきりとする。

「僕を、ちゃんと男としてみて欲しいんだ。」

徐々に渚の顔がこちらに近づいてくる。

「僕を、見て」

蛇のいるような目に、心臓が高鳴った。





いかがでしたか？
感想やご意見お待ちしております！

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：