【fischer's】貴方に贈る花言葉を

7種類の結果パターン

見てくれてありがとう - 2024年4月27日

【ダーマ】→椿
▽.純愛
＿＿＿＿＿＿＿

YOUside








『…っごめん！待った？』


「待った」


『そこは、待ってないよ今来たとこって答えるとこだよ』


「ぜーんぜん待ってないよぉ〜今来たとこぉ〜」


『オネェになれとは言ってない』



最早恒例となりつつあるデート前のコントに、好きだなぁって気持ちと大きな安心感がこみ上げてくる



「じゃ、行くか」



ほれ、と言いながら差し出された手にそっと自分のそれを重ねた



『っふふ』


「……なんだよ」


『いやー、ずいぶん成長したなと思って』



最初の頃は、真っ赤な顔でどぎまぎしながら何とも言えない不自然なタイミングで、潰れるかと思う程強く手を握られたけど、今となっては幾分か慣れてしまった。嬉しい反面、あのダーマがもう見れなくて残念というか、寂しい気もする。



『あの頃のダーマは純粋！って感じで可愛かったけどなぁ…』



笑いながら呟くと、握る手に力が込められたのが分かった



「悪かったな、純粋でよ」



まぁ、今でも真っ赤な顔は見れるんですけどね



『心配しなくても今でもダーマは可愛いよ！！』


「…そんなこと言うのお前位だぞ」



そういって照れ隠しにずれた眼鏡を直す仕草ですら愛しいという感情が溢れて止まない。もう出会ってずいぶん経つけれど、今だに初々しいというかバカップルみたい、とシルクくんとンダホくんに口を揃えて言われたっけな



「…ん？…あ、」


『？ どしたの？』


「いや…雪降ってきたなと思って」


『…あ、ホントだ』



雪だ雪ー！なんて言いながら繋いだ手をﾌﾞﾝﾌﾞﾝ振り回せば、呆れたような声が降ってきた



「別に雪ぐらい珍しいもんでもねぇだろ、てか俺そんなに雪好きじゃねぇし」


『え、なんで？！』



なんでって…なんて言葉を詰まらせながらダーマが着けていたマフラーをそっと私に巻き直してくれた



「寒さでYOUに風邪引かれんのは困るし」


突然のデレに勿論私はキャパオーバー、そういう突然の優しさは本当にズルい



「あれれ〜？顔が真っ赤ですけどー？」


『…っうっさい！寒いの！！』


してやったりという顔でニヤニヤするダーマに蹴りを一発。いてぇ！何て言うのも気にせず前にずんずん進む。そうだ、こいつやられたらやり返すタイプの負けず嫌いだった。







街路樹の椿が咲き誇る冬


寒くて人肌恋しい時期だからさ


ちょっと位バカップルでも許してね？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

椿
→控えめな優しさ

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