【イナイレ】魔法シリーズ・ショートストーリー！

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どうも、サキです！

今回は私の代表作とも言える恋愛物シリーズ、
「魔法シリーズ」のショートストーリーを
日替わりにしてみました！

だいたい私の知名度が低いからこんな作品知らんわっ！ていう人の方が多いと思いますが、
興味があれば是非みて言ってください！↓
魔法シリーズプレイリスト☆

現在のショートストーリー

【イナイレ】チョコレートの魔法【基山ヒロト】
【お返し】

【涼野風介】雪うさぎの魔法【イナイレ】
【記念日】

【南雲晴矢】炎の魔法【イナイレ】
【束の間】

【緑川リュウジ】言葉の魔法【イナイレ】
【あの時。】

5種類の結果パターン

今日の結果は～？ - 2024年5月5日

【お返し】

【イナイレ】チョコレートの魔法【基山ヒロト】

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YOUとヒロトが付き合いだして早一ヶ月。

付き合い始めてホヤホヤで、二人の周りだけは真冬だというのに温度が高い気がしてしまうほどだった。

今日は三月十五日。

YOUがヒロトにチョコレートを渡し、告白したのは丁度一ヶ月前であり、ホワイトデーの
日でもある。

「ねぇ、YOU～！」

…当然ヒロトもお返しをするようで。

「なによ、ヒロト。」

「今日は何の日でしょう！」

「ホワイトデー。」

「即答⁉」

やはり彼女は少しばかり冷たい。
いわゆるツンデレとか言う奴だろうか。

「生憎そんなに鈍く無いのよ。」

「そんなYOUも大好き！」

しかし彼女もまだまだ慣れない言葉に毎回顔を赤く染めている。

「…本題からずれてるんじゃ無いの？」

「ああ、そうだった！はい、お返し！」

そう言って渡したのは色とりどりのキャンディ
だった。

「確かこれ好きだったでしょ！」

「…うん。ありがと！」

「でもさ、まだ足りないんだと思うんだよね…」

「え？」

「だってYOUはチョコレートと一緒に告白してくれじゃんか。」

「まあ、それもそうね…」

ヒロトは少し考え込んだ。

「考えてなかったのね？」

「だから今こうして悩んでるんでしょ？」

自分のために考えてくれていると思うとやはり
ほおを染めたYOUは顔を背けた。

その時やっと考え付いたのか、ヒロトがやたらにこにこしながら彼女の名を呼ぶ。

「YOU～！」

「なに？」

「こっち向いて！」

「やだ。」

即答されたにもかかわらず、ヒロトはYOUの顔を無理やりこっちへ向けた。

そのとたん、リップ音が響いた。

「これでおあいこっ！」

「～～っ！正義の鉄拳！」

怒るふりをしながら若干嬉しそうな彼女のほおはやはり赤い。

きっと今落ちた拳も愛の拳なのだろうと密かに思っていたヒロトだった。