【あんスタ】逃げるが勝ち？【日替わり】

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幼馴染みから逃げたい！ - 2024年4月27日

今日の貴女は、零ちゃんと幼馴染み！







｢YOU、今日はプロデュースもないようじゃし、帰りは送っていくぞい｣
『あ、っ……えと、ごめんね零ちゃん。私、ちょっと用ができて…』
｢む、そうかえ…なら仕方ないのぅ。あまり遅くならんようにな｣
『うん。ありがとう零ちゃん』




バレてはない、みたい。
私が零ちゃんを好きだって気付いたのはつい最近で、そこからもう顔を合わせるのも恥ずかしくてああいった零ちゃんからの誘いにもやんわりと断っている。
それも今日で半月ほど。流石に怪しまれるか心配されると思ったが、杞憂だったみたい。

そうしていつも通り、正面玄関からではなく裏から帰ろうと裏口に向かう廊下を歩いていた時だった。

｢我輩にバレてないと思っておるじゃろ、YOU｣
『ッ…！』

突然背後から聞こえてきた声に驚いてビクッと身体が跳ねた。
特徴的な口調、低い心地の良い声、これは…

『…零、ちゃん』
｢YOUは鈍感じゃのぅ。我輩にバレとらんと思っていたようじゃな｣
『あ、あはは…やっぱり、バレてました…？』
｢当たり前じゃ。昔からの付き合いじゃし、お主我輩に会うと目が泳ぐし、挙動不審で明らかにおかしいと思うじゃろ。……で、｣

ぐい、と片腕を引かれて零ちゃんの腕の中にすっぽり収まってしまう。そしてそのままぎゅうっと抱きしめられた。
恋焦がれていた熱に突如包まれて、私の頭はパニック寸前だ。

『れっ、零ちゃん、やだ、っやめ』
｢嫌だ。YOUが俺から離れていくのが悪い。理由を言うまで、このままだ｣

零ちゃんはこう決めたら必ず実行する人だ。きっと私が折れなきゃずっとこのままに違いない。
私は観念して理由兼秘めていた想いを話すことにした。

『……私、零ちゃんが好きになったの』
｢…｣
『最近、気付いて……顔を合わせるだけで恥ずかしくて…その、避けちゃってた。ごめんなさい』

そう言うと零ちゃんは私の肩に顔を埋めて息を吐いた。

｢はぁ……YOUに避けられて、しばらく落ち込んだんだぞ｣
『ご、ごめんなさい…』
｢責任取れよ。離れてた分…いや、一生俺の隣に居ろ。いいな｣
『…え、っ…そ、それって』
｢さて、戻るか……今日は帰さんぞい、YOU？｣
『え？ちょ、ちょっと零ちゃ…』
｢今日は棺桶で一緒に寝るぞい。大丈夫、我輩の棺桶は特注品じゃ。お主ならすっぽりじゃ♪｣
『え…ええええ…？』

突然の展開に私の頭は付いていけないのでした。








｢評価、コメントよろしく頼むぞい♪｣

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