【歌い手】深夜男子には要注意。【日替わり】

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こんな時間まで何してたの?
悪い子にはお仕置きしないとね…?

＋

登場する歌い手様

まふまふ
そらる
天月
うらたぬき
志麻
となりの坂田。
センラ
luz
nqrse
あらき
Eve
Sou

敬称略

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リクエストありましたら、気軽にコメント欄にてお願いします◎(私が書けるものに限りますが…^^;)

感想・評価のご協力よろしくお願い致します…！

追記 : 1/31 リクエストSouさん追加しました。

Twitter▷@noel_0827___

12種類の結果パターン

ちょっぴり危険な夜へようこそ - 2024年5月11日

糖分補給 with Senra

こんな時間に社員証を翳す日が来るなんて考えてなかったななんて呑気に考えながらピッと軽快な音を立ててオフィスに侵入。

資料に使うデータが取引先から送ってもらえず、明日までに必要だということに気がついた頃には20時。

電車を乗り継ぎデータを受け取りに行き、今会社に戻ってきたところだ。

普段なら誰も居ない時間。廊下以外の電気は消え、少し身を強ばらせながら扉を開け、オフィス内の電気に手を伸ばした。

「何してんの？」

「ひっ、」

スイッチに伸びた私の手首を何者かが掴む。そして背後から聞こえてきたのは聞きなれた声。

「せ、センラさん…ビックリさせないでください」

「やからってそんな幽霊に遭遇したみたいな声出さんでも。傷ついたし」

「すみませーん」

「困った後輩やわぁ」という彼の声を無視して電気をつけ、自分のデスクに座った。

「何、残業？」

「先週センラさんに頼まれたデータ、取引先に行って直接受け取ってきたんですー」

「俺のせいみたいやん」

はははっと楽しそうに笑うセンラさんを横目に、パソコンにUSBを差し込んだ。

眠気に負けそうな頭をフル回転させた0時前。
ほぼ完成させておいたおかげで、10分もしないうちにデータの移行は完了。

ふぅ、と安堵のため息を一つ吐き座ったまま大きく背伸びした私の前にコトンといい音を立ててマグが置かれた。

「こんな時間に飲んだらアカンけど、今日くらいお疲れやし。な？」

優しいイエローのマグに入ったホットカフェラテのいい香りが鼻を擽り、「いただきます」と言ってすぐに口へ運ぶ。

隣に立つセンラさんも手にはマグカップ。
だけど中身はブラックで、なんか様になるなぁと少し感心。

「俺も糖分欲しいわ～頭回ってない」

「お砂糖入れます？」

「甘ったるいの苦手やねん」

「なんなんですか」

苦笑いして、再びマグカップを口に近づけるも私の唇に触れたのは陶器の感覚ではなかった。

口の中にじんわり広がったのも甘いカフェラテじゃなくて…苦いブラックコーヒー。

「セ、ンラさん」

「糖分補給できた」

色っぽく艶めいた唇に顔が熱くなる。

私とセンラさんがこういう関係だということは、誰にも知られてはいけない秘密だったりする。

求めるように彼の首へ腕を回すと、再び深く唇が重なり甘さと苦味が混じり合う。彼の薄い手が私の背中を這う。

「下の1番右の星押して？続きはそれから、な」