会えない数だけ (ページ22)

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Myuto.

" 美勇人くん自身がもっと大人にならないとな "

Aパパに鼻で笑って言われた一言が

頭の中をループする

" 距離置こう "

きっとどういう想いを込めて言ったか

Aは分かるわけがない

ただ、あの時一滴も涙を流さなかった理由を

俺は知りたい

『はぁ、、、』

「珍しくない？美勇人が溜息なんて」

『なんだ、萩ちゃんか』

萩「俺で悪かったな(笑)」

萩「Aちゃんのこと？」

『まあそんなとこ』

萩「2人が今どんなか知らないけど
仕事に支障起こしてメンタルズタボロなるなよ？」

『もう既にズタボロ。
生きてる意味がわからない』

自分から言っておいて、こんなにヤバくなるとは

想像をはるかに超えていた

会えない連絡取れない声が聞けない

いつまで距離を置けばいいのだろうか

「森田さーん、終わったら飯行こ～」

『、気分じゃない』

謙「言われてんのー、凪に
美勇人先輩の現状見守ってられるの謙ちゃんしか
いないからちゃんと仕事して！って(笑)」

『1人になりたい』

謙「焼肉なのになー、俺のおごりなのになー
断っちゃうなんて釣れない奴だなー」

『、、、行く』

萩「チョロ(笑)」

謙「そうと決まれば早く仕事してこーい！」

やっすーに背中を押されセットへ足を運ぶ

あぁ、ダメだ

何をするにも頭から離れない

本当は泣きたいのに我慢しているAの表情を

カ「森田くん、そのリング外してもらえる？」

『これは、、、』

カ「今日のイメージと合わないんだよね～」

『、、、分かりました』

Aが寝ている時にリングを外そうとした時の

苦しそうな表情を

俺が持っていたところで取りに来ることはない

.