祓うんじゃなくて葬るんだよ【呪術廻戦】

七 ページ9

『またその質問ですか』




五「そんなウザがる顔しないでよ」




『じゃあ、逆に質問させてもらいますが、見えるってﾅﾆがですか』




試しているのだろうか
どこかでボロが出るのを待っているのだろうか
こんなとこで墓穴を掘る訳にはいかない



五「う〜ん、おばけ？」




『なんで貴方が疑問形なんですか』




五「いや〜、どう教えたらわかりやすいかなって」




『あいにく小さい頃も今も見えた経験はないですよ。それに私信じてないのでそういうの』




五「この間の事が引っかかってさ」




『あの時はたまたまですよ。誰でも通るでしょうあんな道』



この人といると疲れる
デリカシーの問題とかではなく、
全てを知っているような、サングラス越しの
その瞳で全てを見透かしているような気持ちの悪い
感覚がする



質問したいことが終わったのかお会計をした。
少しはこちらも払いたかったのだが
払わせてくれるはずもなく店を出た



五「じゃあ送ってくよ！家どこ？」




『有難いんですけど、私これから寄りたいとこ出来たので失礼します』



そこまで送るとうるさかったのだが
五条さんが車を出すのを見送って
カバンから携帯灰皿とタバコを出して
少し休む事にした




ア「おやおや、だいぶお疲れのようだねぇ」




そりゃあ、1日前に会った人と急にご飯に行き
言いたくないもの思い出したくないものまで
いわれれば精神削られるだろう




ア「これから行くのかい？」




『憂さ晴らしにね、それに最近は全然行ってないから貴方も行きたいんでしょ』





久しぶりに行けるのがそんなに嬉しいのか
声からしてご機嫌なのが分かる





灰皿にタバコを潰して
目的の場所へ足を進めることとしよう









『じゃあ、久しぶりに葬りにいこうか』

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