自由きままに考える小説の作り方。

登場人物作成と平行して物語の最後までの流れを決める ページ17

■登場人物と物語を平行して起こす

　さて、前回おおまかな世界観と設定が決定しましたね。なので、ここから物語のおおまかな流れを決めます。

　決まっている内容は以下の通りです。

人間は地上が砂漠化したことにより行き場をなくし天使が作り上げ住むといわれる空中都市に避難することとなった。しかし、空中都市に人間が来た頃には天使の姿は一切なくなっていた。

この設定を活かしつつ、物語に反映されていきます。
　前回も述べましたが、この設定だと山場はなぞが解き明かされる瞬間です。つまりこの時点で起承転結の転はほぼできあがっています。あとは謎の答えを付け加えるだけですね。

　おさらいですが起承転結は以下の通り。

起 物語の前提
承 事件発生
転 事件を解決
結 結果

これを踏まえつつ物語を作っていきます。

　しかし、この前に登場人物が必要になってきますので前回の魅力的な登場人物の作り方を踏まえながら、作ってみました。ですが今回は作品として起こす気はほぼないため、名前はありません。主人公とヒロインが名前です。


主人公 男 17歳
　調子乗りやすく、煽られたらすぐに喧嘩を買う。ただ、正義感が強く約束は絶対に果たす。魔法船の見習いパイロット。小型なものなら運転できる。ただ運転荒い。虫が苦手。

サンプルボイス
「俺は主人公だ。文句があるならかかってこい。ぶっつぶしてやる」
「約束したんだ。この命尽きても守ってやるよ」


ヒロイン 15歳くらい
　謎の少女。透き通った歌声を持つ。背中に謎の痣を持つ。記憶喪失。控えめで、主人公の後ろにすぐ隠れる臆病な性格。血などが飛ぶ争いごとが嫌い。

サンプルボイス
「あ、ヒロインって言います。その、よろしくお願いします」
「歌います。それが私に唯一できることです」


　こんな感じです。登場人物はまとめる際にサンプルボイスというものをつけておくと楽です。登場人物の口調や、性格を特性として現しやすいためです。
　また、おおまかに登場人物を作っておくと物語と平行しながら設定を付け足していけるので、この時点では細かくきめないほうが楽だと思います。

　この登場人物を使って、物語をたててみましょう。

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