100話 ページ6
主・ト「ただいまぁー！」
鬼「おや、おかえりなさい またふたりで散歩ですか？」
「はい！ 見晴らしのいいとこで ちょっとおしゃべりしてました！」
鬼「ほほっ！ おふたりは本当に仲がいいですねぇ」
ト「えへへッ///」
鬼「…トビさんが照れるんですか？」汗
「アハハ そういえば他のみなさんは？」
鬼「みなさんなら、もうお休みになった人や
未だに苦しんでる人もいますよ」
ト「角都さん…まだ収まってなかったんですか…」
「となると…やっぱりゼツさんも…」
鬼「……」スっ
鬼鮫さんが指を指す方向に目をこらすと…
そこに居たのは…
白「……ｳｯ…もう二度とゴーヤ見たくない」ｸﾞﾘｭﾙﾙ
黒「…ナゼオレマデ…コンナ目ニ…」
お腹を押えてうずくまり、げっそりとしたゼツさんがいた
ト「うわぁ…人間ってあんな顔をするんですねぇ」
「鬼鮫さん…あのゴーヤ…」
鬼「大丈夫ですよ、半分は処分して、残り半分は
…ゼツさんが…」
わたしとトビはあえて聞かないようにした…
「そ、それじゃあ わたしは角都さんの様子を見てきますね！ トビさんは？」
ト「僕はもう寝ます！ 明日で帰るので今のうちに
荷物整理もしておきたいので」
「そうですか、わかりました！ お休みなさい」
ト「はーい、お休みなさーい！」
わたしはふたりと別れて、角都さんとイタチさんの
部屋に向かった
コンコンッ
イ「誰だ？」
「わたしです、角都さんの様子を見に来ました」
イ「そうか、入ってくれ」
ガチャ
扉を開けると、もう寝ようとしていたイタチさんと
超げっそりとした角都さんが布団で寝ていた
角「Zzz…」
イ「ちょうどついさっき、眠ったところだ」
草履を脱いで、イタチさんの隣に座って 角都さんを見る
「大丈夫だったんですか？」
イ「あぁ、正露丸を飲んでいたから、おそらく
問題ないだろう」
「そうですか、それなら安心ですね」
イ「そうだな…ところで今日はトビとどこに行ってきたんだ？」
「はい、それが…」
ガバッ
主・イ ﾋﾞｸｯ
眠っていたはずの角都さんが突然起き上がる
角「……」
イ「おい、角都？」
角「あの小僧…またしてもAと夜の散歩に
行きやがったのか…」 スタスタ
「か、角都さん？ どこに」
ガチャ バタン
……「ギャアｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！」……
イ「少し、ふたりで居るのは控えた方がいいな…」
「気をつけます…」
このあとわたしは、イタチさんに一礼をして自分の部屋に戻って眠りについた
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作者名：溝呂木 | 作成日時：2019年9月14日 19時
