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107話 ページ13

わたしの応援を兼ねた晩御飯を終えるとみんな酔いつぶれて寝てしまっていた、わたしはお風呂に入り部屋で寝ようとしたら トビがひとりで外に行くのが見えた わたしも後を追うと トビはひとり空を見上げていた

「オビト?」

オ「ん?…Aか、まだ起きてたのか?」

「そっちこそ」

オ「オレは眠れないんだよ…」

オビトの隣に来て、地面に体育座りする

「いつもここで空見てるよね」

オ「まぁな、月を見てると自分のやるべき事を忘れずに済むからな」

「やっぱりやる気なんだね…月の眼計画…」

オ「当然だ…今の世界は残酷だ…だから誰も悲しまない平和な世界を作る」

「でも、それは幻術でできたただの仮初の世界なんじゃないの?」

オ「そうだ…だが、絶対にみんな幸せな人生を送れるはずだ」

「……それは」

オ「ん? 」

「本当に幸せなのかな?…」

オ「A…」

「確かにさあ、みんな悲しまないのはいい事だよ?
でも、わたしは今の世界は、前は嫌いだったけど今は好きだよ! オビトや暁のみんなに会えて、今はとても幸せなの それが全部 幻術なんて…わたしはその方が残酷だよ…」

オ「……」

二人とも黙り込んでしまった、わたしは少し言い過ぎたと思いオビトに謝ろうとすると

オ「もう寝ろA、明日は早いんだ 」

「…うん、そうだね…それじゃぁ、おやすみ」

オ「あぁ、おやすみ」

わたしは立ち上がり、自分の部屋に戻る

オ「お前はまだ分かっていない…この世界は幸せなものを見るとすぐに壊しに来る…残酷な世界なんだ
そんな世界にお前を居させたくない…」

この時のわたしはオビトの言葉を知ることはなかった



そしていよいよ木の葉に戻る日の朝、わたしと暁のみんなは玄関に集合してた

「それじゃぁ 行ってくるね!」

ペ「あぁ、本戦頑張れよ!」

小「試験場に見に行けないけど、応援してるからね!」

「うん!」

飛「A! もし嫌な奴がいたら言えよ! 真っ先に
ジャシン様に捧げてやるからよォ!」

デ「オウ! オイラもやるぜぇ! うん」

「そんな人達はいないよ! でもありがとう」

角「金のことはいつでも言ってくれ すぐ用意する」

「うん! いつもありがとう 角都さん」

白「頑張ってねー!」
黒「道中気ヲツケロヨ…」

「みんなありがとう! それじゃぁ行ってきまーす!」

わたしはみんなに別れの挨拶をして、木の葉へと歩き出す

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作者名:溝呂木 | 作成日時:2019年9月14日 19時

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