【銀魂】総長さんはひねくれ者【坂田銀時】 (ページ48)

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story47 小宇宙ページ48

【旦那side】

ゴリラの話を聞いて顔つきが変わった。このままいけばコイツ戻りそうだな。
俺がそんな事を考えていると、前髪Ｖ字野郎は、腑抜けた演説をし始めた。
認めるのは悔しいが言ってる事はあってやがる。だか、所々にオタクらしい言葉が入っている。
そして、マイク的なものをパトカーに叩きつけた。これまでのヘタレたコイツなら考えられなかった事だ。これで、アイツも……いや、いや。何で、Aチャンが出てくんだ！？おかしいだろ。あぁあれだあれ。依頼されたからだ。
俺が内心冷や汗だらだらしていると、まだ完全にはいつもの状態には戻っていないソイツが口を開いた。
「近藤氏、僕らは君に命を預ける。その代わりに君にかせられた義務がある。それは死なねーことだ。何が何でも生き残る。」
「どんなに恥辱にまみれようが、目の前でどんだけ隊士が死んでいこうが、君は生きにゃならねェ。君がいる限り真選組は終わらないからだ。僕たちはあんたに惚れて真選組に入ったからだ。バカの癖に難しい事考えてんじゃねーよ。てめーはてめーらしく生きてりゃいいんだ。俺達は何者からもそいつを護るだけだ。」
いつの間にか口調も戻り、いつもの調子になっていた。ソイツはそこで煙草をくわえた。
「近藤さん。アンタは真選組の魂だ。俺達はそれを護る剣なんだよ。」
そしていつものように副流煙を撒き散らした。相変わらずうぜー。
「ト……トシ。」
ゴリラがそう呟くのと同時にバイクに二人乗りしてる奴らが来た。後ろにいる眼鏡がなんか、言ってる。あ、言っとくが新八じゃねーぞ。立派な、税金泥棒だ。
「剣ならここにあるぜ。よく切れる奴がよォ。」
俺にはよく聞こえなかったが、多分眼鏡がなんか言った。それで、大串君は声を漏らしながら村麻紗を抜こうとしている。……遅ェ。
「何モタクサしてやがる。さっさと抜きやがれ。」
「だまりやがれ。」
口調かぶってンだよ。気持ち悪ィ。
「俺はやる。俺は抜く。なせばなる。燃えろォォ。俺の小宇宙(コスモ)萌えろ……イカンイカン！イカンイカン！」
小宇宙(コスモ)ってなんだよ。まぁ、自制はできるようだな。その瞬間ガッシャァァンと大きな音を立ててパトカーの窓が割れた。正確には、コイツが割ったんだが。相変わらずめんどくせー奴。