story13 事情 ページ14
【Aside】
ファミレスを出て、なぜだか旦那も一緒に姉上の屋敷へ送ることになった。そして、大きな屋敷の前に。これは姉上、玉の輿か。
「今日は楽しかったです。」
姉上、ファミレスと旦那だけしかなかったのに……
「そーちゃんとAちゃん色々ありがとう。また近いうちに会いましょう。」
「今日くらい屯所に泊まればいいんじゃないですか?総悟も喜びますよ。」
まぁ、送っちゃったから無理だろうけど。
「ごめんなさい。色々むこうの家でやらなければいけないことがあって。」
結婚も大変だな。ゆっくりサボれなそう。
あと旦那今、デケー屋敷って小さい声で言ってたけど、何か狙ってんの?旦那ならやりかねない。
「坂田さんも今日は色々付き合ってくれてありがとうございました。」
「あー気にすんな。」
姉上、こんな人に敬語なんて使っちゃダメだと思う。
「それじゃ姉上僕は、これで。」
「私は、姉上の旦那さんに挨拶してから帰るから。総悟よろしく。」
私の勘で帰ってはいけないと言ってる。舐めてはいけない。私とて真選組総長だ。
「……あの……あの人は。」
あの人か。旦那が私に視線を送ってくる。分かるわけ無いからしょうがないか。
「野郎とは会わせねーぜ。」
会わせたくても会わせられない。そんな関係なのだ。姉弟である私や総悟も直接関わるべきではない。
私から見たら、アイツが明らかに悪い。変なしがらみにとらわれて、結局姉上を傷つけている。気持ちも分からなくはない。いつでも私達は命懸けなのだから。
そんなことを考えているうちに、総悟は帰っていってしまった。
「オイ。てめーらそこで何やってる?」
この声に私は、聞き覚えがあった。
「この屋敷の……」
そう言いながら、パトカーから土方とアフロの山崎が出てきた。
タイミング悪いな……
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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai
作成日時:2018年2月5日 13時