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三ツ谷side ページ48

ルナ「なんでAちゃんいないの?」

マナ「夜は一緒にご飯食べれる?」

三ツ谷「ぁー、どうかな...」

不安そうな顔で家を出る妹達に
申し訳ない気持ちになる

妹たちが出かけて一息ついた時
フッと気づいた

そういえば...
最近は家を出る時も通学路も
1人になることはなかったなと

学校に登校し
ついAの下駄箱を確認する

早くから登校してきているAには珍しく
下駄箱の中に靴は入っていなかった

教室の自分の席につきHRを待つ間

人が登校してくるたびに
教室の入口に視線を向けるが
目的の人物は現れない

ついにHRが始まり
出席がとられていく

教師はAの休みを把握しているのか
特に気にするでもなく教室を出ていってしまった

三ツ谷「先生!」

出ていく教師を追いかけて廊下で声をかければ
振り返った教師が思い出したように
プリントを手渡してきた

先生「あ!そうだ、確か三ツ谷は神楽坂と家の方向が一緒だったな。今日体調不良で休みだから届けてやってくれ。で?どうした?」

三ツ谷「いや、特には」

教師は不思議そうに首を傾げて
『そうか』と言いながら去っていく

三ツ谷はプリントを手に教室に戻り
席についてプリントを鞄に閉まった

そのまま授業が始まったが
気になることが多すぎて
授業の内容が全く頭に入ってこない

今すぐに状況把握できない状態にイライラする

一限、二限となんの意味もない授業を受け
ついに苛立ちに耐えきれなくなったかの様に
鞄を引っ付かみ教室を出た

途中篠崎に絡まれたりもしたが
三ツ谷には珍しく苛立った表情で無視し
一目散にAの家へ

家のチャイムを鳴らすが
一向に人が出る気配はない

玄関に出られないほど具合が悪いのか...?と
心配になりつつ
念の為しつこく何度かチャイムを鳴らせば
やっと中から物音がしてホッとする

だが中から出て来たのは
明らかに寝起きで気だるげな
露出の激しめな服を着た年上の女性だった

ユリ「あんた...誰?こっちは寝てんのに...うるさいんだけど」

不機嫌そうに喋る女性の顔立ちに
Aの面影を感じその人が姉であるとわかる

三ツ谷「すんません。あの、Aさんは?」

ユリ「は?いないけど?なに?学校行ってないの?」

三ツ谷「いや、すんません。俺もまだ学校行ってなくて。行ってみます」

深くつっこまれる前に
さっさと部屋の前を離れ
視界から外れる位置まで来てから
携帯でAに電話をかける

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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