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集会後の歓談3 ページ43

三ツ谷「いや、てか何?お前まさか後に乗せるつもりなわけ?」

場地「まさかも何もそれしかねーだろ。なあ、千冬ぅ」

若干ヒヤッとしだした空気に
周りの人達が密かにソワソワしお互いに目を合す

そんな空気の中
話を振られた不幸な千冬は
煮え切らない態度でキョドり始めた

千冬「あ、はい、いや…あの、どうでしょう、ね、Aさん!?」

A「…っ!え?いや、どうかな。うん、猫は可愛いよね。うん、猫に罪はないって言うか…」

助けを求めるように周りを見れば
巻き込まれたAと千冬に同情しながら
皆そっと目を逸らした

この…薄情者…

恨めしげなAの視線を他所に
各々が雑談を始める

マイキー「ケンチン、たい焼き買いに行こうぜ」

ドラケン「いや、助けてやれよ。それにこんな時間じゃたい焼き屋はやってねーよ」

マイキー「え〜、興味ねーもんよ。そんなことよりたい焼き」

別の位置ではエマとパーちんの珍しい組合わせが…

エマ「パーちん君、クッキー食べる?」

パーちん「おう、ありがとな」

ボリボリとクッキーを食べるパーちんと
お菓子を差し出したままそれを見守るエマ

特に話すことないなら助けてよ…!

Aの心の叫びは届かないまま
千冬とAはぎこちない笑顔を浮かべる

気まずい時間が過ぎる中
先に話し始めたのは三ツ谷

気まずそうに頭を掻き盛大なため息をついた後
気を取り直すように言った

三ツ谷「あー、クソッ…わかったよ。ほら、A。貸しといてやるから、これ被れよ。約束な。約束を守れるいい子なら行ってよし」

三ツ谷には珍しく少し乱暴に
頭に被されたメットを落ちないように抑える

被されたメットの下から
そっと三ツ谷の様子を伺い
さっきのヒヤッとした態度とうって変わって
穏やかな様子にホッと肩をなで下ろした

A「はーい、お兄ちゃん。ありがとう」

三ツ谷「おぉ。気をつけろよ」

場地「おし、じゃー、今度連絡するわぁ」

この騒動が落ち着いた後
雑談もお開きとなり
それぞれが帰路に着く

三ツ谷が走らせるバイクの背中
Aは密かに覚悟を決め
三ツ谷の背中に額を付ける

そろそろ自分の気持ちに
決着をつけたいと思っていた

ズルズルと流され今の関係を続けていたが
今のままでは結局赤の他人

三ツ谷君に付きまとう女すら
私には蹴散らす権利がない

三ツ谷君の優しさにかこつけて
付き纏っているのは
結局私も同じなのだ

だからこそ…
私は…
貴方の隣に立つ権利が…
欲しい…

告白の行方→←集会後の歓談2



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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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