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集会後の歓談2 ページ42

そっと携帯を覗き込めば
そこには特服を着て立つマイキーの姿
その脇に少し小さいけれど同じく特服を着て
ビシッと立った三ツ谷がいた

いつもの三ツ谷君はどちらかと言えば
柔らかい雰囲気のクール男子だ
その姿からは到底不良というのは想像できない

だけど特服を着てる姿は
いつもより力強さが前に出てカッコイイ

いつもカッコイイのは間違いないが
ギャップも合わさってAは
三ツ谷の特服姿が結構好きだった

A「エマちゃん、後ろ姿はありませんか?」

エマ「…Aさんも筋金入りですね。でも私ケンちゃん以外の写真はあんまり持ってなくて。二番隊副隊長の八戒君だったら持ってるかもしれないけど…あの人は…」

A「あぁ…ちゃんと会話できるか分からないもんね」

女子と目が合っただけで
フリーズしてしまう八戒の話は
隊内で有名な話で
エマもAも今までまともに
会話出来た試しがない

でもとりあえずダメ元で八戒君には頼むとして
自分も三ツ谷の写真を撮ろうとカムラを向ける

カシャ!っと大きな機械音が響き渡り
気を抜いて雑談をする男達が振り返る

Aは恥かしさでしゃがみ
赤くなった顔を隠すように額を膝につけ丸まった

三ツ谷「おい、A?大丈夫か?」

完全に自滅しただけに心配が辛い

場地「何の写真だよ?」

まさか正直に言うことも出来ず
Aは咄嗟に茂みを指さして言った

A「ね、猫!可愛い猫がいたから。でも動きが早くて写真撮り損ねて絶望してた」

誰が信じるんだという言い訳に
納得の声を上げたのは若干2名

場地「あぁ〜、なるほどな」

千冬「それは残念でしたね、Aさん」

A「…。うん、残念だった」

場地「仕方ねぇな。猫好き同盟のよしみだ。今度取っておきの猫スポット教えてやるよ」

千冬「あそこはちょっと遠くないですか?場地さん」

場地「バイクで行けばスグだろ。って事だ、三ツ谷」

三ツ谷「ん?」

場地「彼女にメット貸しといてやれよ」

三ツ谷「は?」

場地の要領を得ない説明に三ツ谷は困惑の声を上げた

場地「なんだよ、嫌なのかよ?しょうがねぇな」

その困惑の反応を拒否と勘違いした場地は考え込む

場地「おし、じゃあ俺のメット貸してやるよA」

三ツ谷「ア?」

変わらず笑顔にも関わらず1オクターブ低い声に
Aはもちろん他の人たちの視線も三ツ谷に集まる

その変化に気付いた場地は
何を思ったか挑発的な笑みを向け言った

場地「なんだよ、三ツ谷。気になんの?」

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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