三ツ谷宅 ページ35
三ツ谷「部活はもう終わったんだろ。ほら、帰るぞ」
A「うん」
いつも通り三ツ谷の家に寄り
マナとルナの面倒を見る
今日は三ツ谷の母も休みで
5人で食卓を囲む
和気あいあいと食事をする中
三ツ谷母の言葉にAはもちろん
三ツ谷の動きも止まった
三ツ谷母「こんな良い子が娘になってくれて嬉しいわぁ」
A「…え?」
三ツ谷「…は?」
三ツ谷母「恋人の家族とか鬱陶しいじゃない。特に隆には家の事やって貰ってるから遊びに行く時間も少ないし。でもAちゃん嫌な顔せずマナやルナの面倒見てくれてるし、私とも仲良くしてくれて嬉しいわ。Aちゃんのお家も大変だって言ってたけど、もうこのままウチの子になっちゃいなさいよ〜」
戸惑うAに三ツ谷母がギューッと
抱きついてきた
母のとんでもない発言に三ツ谷はむせ込む
三ツ谷母「そうだわ。そろそろAちゃんの布団も買わないとね」
A「え?いやいや」
三ツ谷「母さん、待ってくんねーか。話が…」
三ツ谷母「だってAちゃんお家に帰れない時があるんでしょ?最近よく外で明け方まで過ごして2人で帰ってくる事が多いじゃない」
確かに最近姉がよく家に男の人を連れ込むため
その度外で過ごさなければならなくなり
三ツ谷君に付き合ってもらっていたのだが
まさか気づかれていたとは…
A「すみません…三ツ谷君に迷惑かけちゃって」
三ツ谷母「良いのよ、そんなこと。むしろ知ってて女の子を1人でほっぽり出してたら許さないところよ。でもそういう時は遠慮しないで大人に頼っても良いのよ、ね!可愛い娘のためだもの」
三ツ谷「母さん、俺らまだそういうんじゃ…」
A「いえ、まだそんな関係じゃ…」
三ツ谷とAの言葉に
キョトンとした三ツ谷母は
途端に慌てた表情になる
三ツ谷母「えぇ!ウチの子に何か問題が?母から見ても悪くないと思うんだけど。魅力が足りなかった!?男として押しが足りないのかしら」
A「いえ、三ツ谷君は魅力的ですけど!?そうじゃないと言うか…」
マナ「お兄ちゃんカッコイイよ!」
ルナ「皆お兄ちゃんの事が好きだもん」
三ツ谷「全員辞めてくんねーかな。ほら、Aそろそろ集会行くぞ」
ぐったりした三ツ谷は特服に身をつつみ
バイクのヘルメットをAに投げてよこす
A「あ、はーい」
いたたまれない気持ちになっていたAも
急いで外出の準備をして2人で家を出た
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時