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あくる日の休日2 ページ29

その時Aは初めて気づいた

1年の時
良く居場所がわからなくなると
友人達が迎えに来てくれていた

そのお陰もあって
普段より早く
学内の配置を覚えられ
授業にも1度も遅れなかったことを

初めて行く場所には
必ず友人達が付き添ってくれていた事を

そして今年
夜に出歩いたAを
部屋に入るまで見守ってくれていた三ツ谷を

何かある度に
気にかけてくれる三ツ谷を

私…
ずっと守られてた…?

A「ありがとう…ホントに」

もし本当にそうなら
もう感謝しかない

そして同時に
私って幸せだったんだと気づく

A「ありがと…」

三ツ谷「大袈裟だな」

A「そんなことないよ」

三ツ谷君が好き…

たまらなく好き…

自分の思いを再確認すると同時に
この人の幸せのために
何でもやりたいと思った

三ツ谷「うし、立てるか?」

三ツ谷に差し出された手を借りて
立ち上がるA

そのAの姿を見て
いつもと違う装いに
三ツ矢は少し驚いたように目を見開いた

三ツ谷「へー、可愛いな。似合ってるよ」

何気なく言われた言葉に
ドキドキと胸が高まる

A「あ、ありがとう」

三ツ谷「あー。けど、どうするか…」

A「?」

不思議そうにするAに
三ツ谷の視線がバイクへ向く

A「…あ」

三ツ谷「悪い。なんにも考えてなかった。スカートじゃキツいよな」

A「私こそ、なにも考えてなくて…ごめん」

三ツ谷「謝んなよ。俺はいつもと違ったAを見れて得した気分。せっかくここまで来たんだし、ちょっと遊んでくか」

バイクを適当なところに停め
2人で並んで歩く

何気ないそんな時間が心地良い

海の近くなだけあって
お土産屋さんが沢山並んでいる

A「あ、三ツ谷君見て!凄い!タコのぬいぐるみ」

三ツ谷「デケーな。こんなん誰が買うんだ?」

A「タコ愛好家とか」

三ツ谷「愛好家なら本物買うだろ」

A「確かに…あ!可愛いネックレス」

タコからアクセサリーに興味が移ったAは
次のお店に移動する

落ち着きなく動き回るAに
三ツ谷が振り回されるようについて回る

A「わ〜、キレー」

さすが海が近いだけあって
サンゴや貝殻を使ったアクセサリーが多い

三ツ谷「こういうのが好きなのか?」

A「キラキラしたものが嫌いな女子なんていないよ。まあ、私はあんまりつけないから買うことも少ないんだけどね」

三ツ谷「ふーん」

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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