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あくる日の休日 ページ28

物がなくなったり、隠されたり、罵倒する手紙が届いたり
相変わらずつまんない嫌がらせが続く中

今日は文化祭の買出しの日

ただの買い出しだからとは分かっているが
なんとなく念の為
お気に入りのワンピースを来て出てきた

事前に目的地への行き方をメモした紙を片手に
ドキドキしながら
三ツ谷と待ち合わせした駅に向かう

A「えっと確か…」




三ツ谷sideーー

三ツ谷「来ねぇ…」

約束の時間を40分以上過ぎ
今だ姿を表さないA

心配になって何度か携帯を鳴らすが
一向に出る気配がない

最近はそんなことなくて
失念していたが
そう言えばアイツ
『異常に迷子になりやすかったんだった』
と気づいてつい舌打ちがでる

とりあえず電車に乗り最寄りの駅へ

駅を出たところで携帯がなり
相手がAである事を確認し電話に出る

三ツ谷「A!お前どこにいんだ!」

A『ご、ごめん。ちょっと乗り過ごした?いや、乗り間違えたのかな?なんか手順通りにやったはずなのに着かなくて』

三ツ谷「それで、どこにいるんだよ?」

A『それが…海』

三ツ谷「は?」

A『海が広がってて。あの…』

とにかく家の近くまで
戻って来ていて良かった

三ツ谷「とにかく、お前そっから1歩も動くなよ」

Aから詳しい場所を聞き出し
電話を切る

1度自宅に戻って
愛車の鍵を掴み
直ぐに家を出た

愛車のインパルスにエンジンをかけ
目的の海までバイクを飛ばした






Asideーー

A「なんでこんな事に…」

三ツ谷に言われた通り
1歩も動かず
その場に留まる

メモの通りに電車を乗り継いだはずなのに
違和感に気づいた時には
電車の種類や時間が狂っていた

砂浜に座り込み
海を眺めていると
自分の情けなさに涙が出てくる

迷惑をかけたい訳じゃないのに…

遠くから響いていたバイクの音が
すぐ側で止まり
三ツ谷の怒声が響く

三ツ谷「A!たく、心配かけやがって」

近づいてきた三ツ谷は
涙ぐむAを見て面食らった様に
一瞬固まる
そしてため息をつきながら頭を撫でた

三ツ谷「泣いてんじゃねーよ。ホントに変わんねーな」

三ツ谷の登場にAはホッと
胸を撫で下ろす

やっぱり落ち着く
この人の近くは安心出来る

A「三ツ谷君ごめん。最近は迷ったりしなかったから。出来りると思って」

三ツ谷「いや、俺も不注意だった。よく考えれば学校でも迷う奴だったわ」

A「なんで知って…」

あくる日の休日2→←学校の変化



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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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