学校の変化 ページ27
愛美「Aおはよー。…上履きどうしたの?」
ちょうど職員室を出てきた
友人の愛美が足元を見て
不思議そうに問いかけてきた
A「おはよー。ちょっとやられちゃった」
一瞬キョトンとした愛美は
直後全てを理解したかのように頷き
可笑しそうに笑い出す
それにつられてAも自然と笑ってしまう
愛美「まじ?やっとかぁ」
三ツ谷達とお昼を過ごすようになる前は
ほとんど愛美と2人で過ごしていた
A「今年になって全然お昼一緒に過ごせなくてごめんね」
愛美「良いよ良いよ。私もお昼はダーリンと過ごしてるから。そんな事より私は昼以外に朝と放課後も一緒にいて、それでまだ付き合ってないのが不思議でならない」
A「もう今更っていうか…どこで勇気出せば良かったんだろう…」
若干遠い目をするAに
愛美が思い出したように言った
愛美「そう言えば聞いた?あの噂」
A「私が相思相愛のカップルを邪魔してるって奴?」
愛美「そうそう。篠崎も流石女だよね。周りの地盤固めに余念がなくて最近じゃ篠崎を応援する人まで出てきたみたいよ」
A「通りで最近三ツ谷君に付きまとってないと思った」
愛美「最近はAを蹴落とそうと忙しそうだからね。性格に難があるけど手強そうだよ〜。大丈夫なの?A」
A「私を蹴落としたって仕方ないのに。確かに手強いけど…。このままやられてなんてあげないから」
愛美「まあ目障りには違いないでしょ。陰でコソコソ…ホント女って根暗。ひがみが女を下げてんだって気付けばいいのに」
A「私達も同じ女なんだけどね…」
愛美「一緒にしないでよ。私も篠崎は気に入らないし引き続き協力してあげるから頑張ってよ、A」
スリッパを借りて教室に戻ると
なんとも言えず居心地の悪い雰囲気
何かされるではないけど
好奇心に満ちた視線と
ヒソヒソと囁かれる状況は
気分が良くない
昼休み逃げるように屋上に行けば
秘密の場所には三ツ谷達が先に来ていた
三ツ谷「おう、遅かったな」
A「そっちが早いんだよ」
ペーやん「災難だなA。あの教室居心地ワリーよ」
パーちん「根も葉もない噂が出回ってるからな」
三ツ谷「たく、誤解だって言っても聞きやしねー。少し距離を置いて、この集まりもしばらく辞めた方が良いかもな」
A「絶対いや」
三ツ谷「嫌って…じゃあどうすんだよ?」
A「ほっとけばいいよ。どうせ真実がどうとか関係なく面白い方を信じるんだから」
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時