33. 半信半疑 ページ39
二人が門から帰ってからの事、
規則を破った二人が謝らずに口封じした事、
ママが理由も無く罰ゲームみたいな部屋掃除をされた事、
その時から時々姿を消す私達に、
思ってる事を聞けなくてモヤモヤしていた事もギルダは全部打ち明け、その挙げ句泣いてしまった。
「…見たの？エマは。コニーが悪い人に、売られていったところ。」
「ああ…でも間に合わなかった。」
ギルダの問いかけにノーマンが変わりに答えを返す。
それを聞いたドンは表情を暗くし、仲が良かったコニーの無事を確認するが、
レイは一言「分からない」とだけ告げた。
『…ドン、ギルダ、…つまり、私達が言いたいのは…』
「ここから逃げて、コニー達を助けよう！」
『「全員一緒にここから逃げよう…！」』
驚くドンたちに、ノーマンは出荷された子達と、現在ハウスに残る子達のスコアを記録した紙を彼らに見せた。
スコアの順位が出荷順に基づいていると気付かせる為に。これで、彼らも信じてくれるかどうかだけど…。
…………
エマがギルダと各自の部屋で話している間、
レイは、先程取ったノーマンの対応に不満を持っていた。
「あれはマズイだろ…！！何が分からない、助けに行こうだ！！あそこは死んだって言っとけよ…！」
確かに死んだとか言っていれば、彼等もこの状況の危険性に気付き、簡単に逃げると言う選択肢を選ぶかも知れない…けど、
『ああでも言わないと、必ず次に問いだされるのは、だだ兄弟が死ぬ所を見ていただけか？だよ。』
そう言えば、二人は一瞬凍ったように口を閉じる。
『まだ勧誘の時点で全部話すのは危険すぎるし、彼等が私達の話で何処まで信じてるのかも特定できない…。』
「それでもだ…仮にあいつらがスパイじゃなかったら、…この嘘は残酷過ぎる…。ありもしない希望を与えるなよ…！！」
…本当、前にレイと話した事が頭によぎる…。
知らなければ良かったと思うような話の事を。
いつ真実を彼らにどう伝えるか…。
「レイ…その時はその時だよ。まだあの二人がスパイだって線も拭えないしね。Aの言ってる通り、ドンたちが僕等に向けた信頼だって図りきってない限りは言うつもりは無いよ。」
とその話を最後に私達は各部屋へと戻った。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
