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91松 ページ40

「……大丈夫です」



暫しの沈黙の後にAは再び同じ言葉を口にする。膝の上に置かれている手に自然と力が籠った。

まだ伝わらないのか…、どうすれば分かってくれるんだ…。
そんな苛立ちが込み上げてきて、その気持ちを一気に吐き出してしまおうかと思った時、彼女の顔がそれを躊躇わせた。

Aの顔は、とても穏やかだった。



「一松さん、本当にありがとうございます。私なら本当に大丈夫なんです。根拠もあるんです」



Aは穏やかな表情のまま目を伏せ、話を続ける。



「本当ならもっと早くお話しするべきだったんでしょうけど、こうなる前に一松さんは元の世界に帰っていると思っていたので、話す必要は無いかなって思って今まで黙っていたんです、ごめんなさい」



Aの声はとても落ち着いていて、さっきまでの怯えや不安といった感情は見受けられない。覚悟を決めたような自信ありげなその態度に、謎の不安感が募った。



「大丈夫って言える根拠については、…その…、前から考えていた事を早めに実行しようかなって思ってるだけといいますか…」

「………何するつもり…?」



嫌な予感がする。一体何が告げられるというのだろうか。

重い空気の中にも関わらず、Aは眉を下げながらも微笑みを浮かべたままそれを告げた。








「私、引っ越そうと思うんです。夏の末頃に…」




静まり返った茶の間に、壁に掛かっている時計の秒針の音だけがやけに大きく聞こえた。



―――
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(プロフ) - 月花さん» 返信が遅れてしまいすみません。1でもコメントしたのですが、Azpainter2というPCソフトを使っています (2020年2月3日 20時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 絵上手いですね。どうやってらんですか? (2020年2月3日 19時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» ご要望にお応え出来ず申し訳ございません…。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: d823623ddd (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - すいません;最新頑張って下さいね。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» えっと、それは短編小説のリクエストでしょうか?それですと申し訳ないのですが、小説のリクエストは受け付けておりませんので…。 (2018年9月4日 18時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月14日 17時

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