７０松 ページ19
「(……この人…、もしかして…)」
「ただいまー」
「!?」
「おねえちゃんだ！」
良いのか悪いのか分からないタイミングでAが帰ってきて、その声を聞いたレナちゃんは物を散乱させたまま一目散に部屋を出て行ってしまった。ふざけんなこんな状況の部屋に俺を置いていくなよ、何にも知らない人が見たら完全にアウトな現場だぞこれ。
なんとかバレない様に…、といってももう隠蔽工作が間に合うはずが無いのは分かっているから、せめて散乱したものを部屋にある押し入れの中に押し込んでから、俺もAの下に向かった。
玄関に行くと、Aが両手に買い物袋を提げたままレナちゃんに手を引かれて中に入るところだった。
「…おかえり」
「一松さんただいまです。レナちゃん遊びに来てたんですね」
「うん！レナね、アルバムみたいの！だからいっぱいさがしてたの！」
「え、探してたの？どこを？」
「…あの…さ、その事で一つ…謝らないといけないことが…」
「勝手に二人ともお姉さんの部屋に入ったんだよねー」
「ゲッ!?てめ、いつの間に…！」
「…え、部屋？」
居間の入り口からひょっこり顔を出して告げ口した餓鬼の顔は完全に悪人面だ。お前分かってて無視してたんだろうが一回絞めたろかと睨みつけていると、その視線に気づいたのか、Aは大丈夫ですよ、とやんわりと俺を制してきた。
「アルバムを探してただけなんでしょう？他意がないなら別に気にしませんから」
「いやいやこの人絶対別の目的で入って」
餓鬼に無言で腕挫十字固を決めた。これは教育的指導だ存分に反省しろ。
「二人ともなんだかんだ言って仲良いですよね」
「どこが!?いでででおっさん離せよ!!教育委員会に訴えんぞ!!」
「お兄ちゃんたちプロレスごっこしてるの？」
「ソウダヨー、タノシイネ達也…クンッ！」
「ンギャアッ!!今、今なんかグキッて言った!!」
「遊ぶのは良いですけど、床で寝転がると服が汚れますから、ほどほどにして下さいね」
「ちょっとお姉さんどっか行こうとしてない!?待ってごめんなさい調子こきました助けて!!」
Aも俺のペースが分かってきたらしい。
俺達の攻防を微笑ましそうに見てから、Aはレナちゃんを連れてアルバムを取りに部屋に向かった。
その背中をジッと見る。
「(………さっき、確かに少しだけ…)」
部屋に無断で入った事を知った時、Aの表情が若干曇ったのを俺は見逃さなかった。
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渚(プロフ) - 月花さん» 返信が遅れてしまいすみません。１でもコメントしたのですが、Azpainter2というPCソフトを使っています (2020年2月3日 20時) (
レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 絵上手いですね。どうやってらんですか？ (2020年2月3日 19時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 森田菜々子さん» ご要望にお応え出来ず申し訳ございません…。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: d823623ddd (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - すいません；最新頑張って下さいね。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 森田菜々子さん» えっと、それは短編小説のリクエストでしょうか？それですと申し訳ないのですが、小説のリクエストは受け付けておりませんので…。 (2018年9月4日 18時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 | 作成日時：2018年1月14日 17時
