ごっ ページ8
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「ねーえ、Aー。」
「んー？」
「Aって折原と付き合ってるの？」
ぶっ！
朝、隣に並んでいる私より少しばかり身長の高い親友、あずさが発した言葉。あまりに唐突で変な質問であったため飲んでいたレモンティーを吹いてしまった。我ながら恥じたない。
「んな、な、なんでそう思ったの？」
驚きすぎて最初におかしな声を出してしまった。
「んー？昨日お母さんがスーパー行ったらしくってね、その時Aと金髪男子が仲良くしてて、柄悪い子と付き合ってるのかしらぁって心配してたから。折原とAかなーと。」
栗色の可愛らしいふわふわ天然パーマの髪を揺らしながら首をかしげるあずさ。あざとい。
そしてその母もまたあざとい。女々しい。
私とあずさは高校からの付き合いなものの、何回をお互いの家に行ったし、お泊まりだってしたからあずさのお母さん、安子さんとも仲が良い。
そんな親しい人にアレを目撃されてしかも誤解されるなんて。なんて不幸。
「付き合ってないし、私アイツの事嫌いだから安心して。」
私は全力で、と言っても逆に怪しくならないように否定する。だって、ね？
「そっかぁ、よかった！！A、私の恋応援してくれてるもんね。」
そんなあからさまにホッとされると少し申し訳なくなるのだが。私がセンラさんのこと好きみたいで。
なんて不満を思っていても口に出せない。それが女の子の面倒くさいところ。
まあ、ご覧の通りあずさはセンラさんのことが恋愛的に好きなので、私の立ち位置からして面倒くさい。私の回りは面倒くさいことばかりだ。
私とセンラさんはゲームをしている。それも、恋愛に関連すること。
あずさは、センラさんが好き。
うーん、早く二人が結ばれて私が一人になれたらなぁ....
なんて頭を捻って考えているといつの間にか学校の校門はすぐそこ、やっと到着
と思った矢先に視界に写る黄色。
あ、これはまずい。
「あ、折原だ！！」
あずさがそんな大声で言うから勿論本人にも聞こえていて、私がいることがばれる。
あ、目があった。どうやら今日の運勢は悪そう。
「おー、Aと、下原？やっけ。」
「なんで急に名前なの？？いつもは日野なのに。というか、あずさの名字上原だし。」
「えー？そやったっけー？ごめんね上原さん。それにしてもあずさちゃん言うんやなー」
そんな会話をしているものだから、そりゃあ嫉妬するでしょうね。
隣にいるお姫様は。
続く
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埃(プロフ) - ぺるはむさん» あっあっありがとうございます！楽しんでもらえる小説目指して更新頑張ります！どうぞお楽しみください！ (2019年6月27日 17時) (
レス) id: 56e235f694 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - こういうケンカ系の男女の恋愛めっちゃ好きです！これからも読ませていただきます！ (2019年6月27日 17時) (レス) id: 134342f6dc (このIDを非表示/違反報告)
埃(プロフ) - もでらーと。さん» わ！わ！ありがとうございます！もでらーと。さんの小説すごく好きなので、今後の励みになります！ (2019年6月26日 18時) (レス) id: 56e235f694 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - すごく面白いです…！坂田家なんですが、読んでる間センラーになってましたw 更新頑張って下さい！！ (2019年6月26日 18時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年6月25日 19時
