【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：とも限らない５ ページ29

『ここにいる公安部の皆さんも好きだし、美和子ちゃんも由美ちゃんも苗子ちゃんも、高木くんも白鳥くんも目暮警部も、工藤くんも蘭ちゃんも世良ちゃんとー...あと赤井さんとか、みんな。警察官になれなかった私に優しくしてくれるから、』
「「「......」」」
「「「「「(なんかピュアすぎて辛い)」」」」
「で、降谷の事は？」
『え？』


しんみりとした空気をぶち壊せばりに、松田が聞いてみれば。


『零くんの事はねぇ...だいすき、ですよー』
「っ！！(可愛い今すぐ持って帰りたいていうか爆処呼ばなきゃ良かったいや呼んだから聞けたのか)」
「(あぁ、だからゼロなんも言わなかったのか)」
「「(分かってたけど降谷の緩んだ顔は少しイラッとするわ)」」


えへへーと笑いながら、頭から肩へと移動していた降谷の手をとりきゅ、と握る。


『あ、でもそしたら、やっぱり名前呼びは零くんだけにしようかなぁ...』
「えー、残念！けどどうして？」


そう問うた萩原の顔は、答えを予想しているのかニヤニヤしていて。


『うん？だって...とくべつな人は、ひとりじゃなきゃダメでしょ？』
「っ〜！！A、やっぱり仮眠室で休んでて、仕事秒で終わらせるから一緒に帰、」
「いくら降谷さんでも」
「それはダメだな、松田、萩原、あとよろしく頼んだ」
「おー、任せとけ」
「病人は一秒でも早く休もうね〜？」



こうして萩原にお姫様抱っこされ松田がドアを開け公安部から退室していく様子を追いかけようとした降谷は、風見諸伏を始め室内に居た捜査官達全員に止められた。


別に2人の仲を邪魔しようとかそういう訳ではなく、単純に早くAに全快して欲しかったからだ。


彼女の可愛さは十二分に分かってしまったが、我らが上司の暴走を止める術はまだ熟知していないのだから。


こうして警視庁公安部の団結は、またワンランク上のものとなったのであった。





◇立場的には風見＞諸伏だと思うんですが、降谷の幼馴染って聞いて諸伏には敬語で接しちゃう風見さんを妄想しててそうなりました。。どこへ行っても騒ぎを起こすカップル。。

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