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五条は片腕を私の腰に回したままこの位置から微動だに動こうとしない。それに対し、呪霊は着々と私達の方へ目掛けて落ちてくる。






マジで何考えてんのこいつ。




そう心の中で文句を言いながら、目の前に見えた大きな牙に怖気付き私はギュッと目を瞑った。









「今かな」








その瞬間、少しの浮遊感が私を襲う。






何が起きたのだろうか。






恐る恐る目を開くと視界から呪霊が消えていたのだ。


…いや、私たちが移動したんだ。









「はっ、ビビってやんの〜」


『…え、はっ!?ち、違うし』



「嘘つけ。 '' 悟くん助けてぇ〜 '' って言ってただろうが」




『言ってねぇよ!!…っていうか、』









なんなんだよ!この体勢。






まるで俵のように私を担ぎ上げている。



しかも私のお尻は五条の顔の隣にある状態。









「重ッ!お前もっと痩せたら?ブタかよ」



『殴っていい?』








相変わらず癪に触る言い方だが、顔が五条に見えなくて良かったと思った。





恥ずかしくて顔が赤い気がしたから。








 
 
 
 
 
そんなことをしているのも束の間。



呪霊の方に目をやると奇声を発しながら私たちを血眼で探し回っていた。一刻も早く祓わなくては。

あいつ以外にも一級相当の呪霊がいるはず。









『早く降ろして、祓わなきゃ』




「あ?あー、全部俺に任せとけば?」




『はあ?それじゃ私が任務に来た意味ないじゃん』







「───…お前じゃ足手纏いなんだよ」









ブチっと。



私の堪忍袋の緒が切れる音がした。








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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時

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