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『あれ』



「…あ?んだよ」







今日は夜蛾先生の授業があるため教室に集まらなければならなかった。



いつものようにガラガラと扉を開けると机の上に座っている五条がそこにいた。





いつも1番最後に来るくせに。








『あんたが1番乗りとか明日は雪でも降るんじゃない?』



「うるせぇな。…昨日寝れなかったんだよ」




『へぇ…』







普通に話せているだろうか。


ちゃんと友達として接していれてるだろうか。




そんな不安心を抱きながら席に着くと、








 
 
「お前さ、俺のこと避けてた?」



『えっ』






突然、そんな事を言い出す。






確かにここ最近は出来るだけ五条を避けていた。



正直、こいつのことはまだ諦め切れていない。







『勘違いじゃない?』


「いや、避けてただろ」



『別に数日顔合わさなかっただけじゃんか』







悟られないように冷静に答える。







「……もういい」



『はあ?』






こいつは何がしたいのか。



こっちはこっちでアンタを諦めるのに必死だっていうのに。








 
 
 
 
 
「珍しいね、悟が早いだなんて」







声が聞こえてきた方向に顔を向けると、







「おはよう、A」



『お、おはよう』






扉に寄りかかって私に微笑みかける夏油がいた。



彼の顔を見た途端、押し倒された時のことがフラッシュバックされて少し挙動不審になる。









「…ふぅん」



「どうかしたかい?悟」




「別にィ〜?」






そう手を頭の後ろで組んで、自分の席に荒々しく座った。




そんな事をしているうちに先生と硝子も来て、授業が始まった。








 
 
授業も暫くして終わり、片付けていると









「A、後で部屋行くから」




 



久しぶりに呼ばれた名前にドキッとして有無を言う暇もなく、教室から出て行ってしまった。








「ふふ、悟も強気だね」



『え?』






「こっちの話だよ」と話して私に教えてくれることはなかった。








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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時

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