240.方舟の中 ページ35
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落ちた先は
白い街並みの中だった
うん、わかってる
方舟だよね
下敷きになるのはいやだったから
うまく着地してよける
みんなは鏡餅みたいに重なっちゃってるけど
リナリーだけは
アレンくんがつぶさないように頑張ってる
すごいなアレンくん
みんな立ち上がって
周りをきょろきょろと見まわすが
ここがどこなのかわかっているのは
私とアレンくんだけだ
神「なんだこの町は」
ア「！
ここ、、、方舟の中ですよ！！」
神「なんで
ンな所にいんだよ」
ア「知りませんよ」
なんでこの2人は
こうすぐに喧嘩するんかな、、、
2人のいる場所だけ
メラメラと炎が見える、、、気がする
ラ「おっおい？！
リナリーの下に変なカボチャがいるさ！！」
本来なら
私の下敷きになっていたであろう
レロが見事につぶれている
これで死なないって
レロが一番強いんじゃないか？！
はっとめを覚ましてすぐさま離れるレロ
レロ「どけレロ
エクソシスト！ペッ！！」
ペッって、、、、
どちらかというとあなたたちの方が
人間にとっては害だからね？
静かに逃げればいいのに
大きな声を出したもんだから
神田とアレンくんの標的になって
神・ア「お前か、、、」
レロ「キャーーーーッ！！」
神田は夢幻を
アレンくんは左腕を
レロに突き出す
殺気がやばいよふたりとも、、、
どっちが悪かわからない、、、
神「スパンと逝きたくなかったらここから出せ オラ」
ア「出口はどこですか」
ヤンキーのカツアゲじゃないんだから、、、
レロ「出口はないレロ」
カボチャ顔なのに
冷や汗でまくっているレロ
見ている分には面白い
レロ「舟は先程
長年の役目を終えて
停止しましタ」
レロから突然聞こえた千年伯爵の声に
流石のふたりも固まる
みんなの緊張が私にも伝わってくる
レロ「ごくろう様ですレロ
出航です
エクソシスト諸君
お前達はこれより
この舟と共に黄泉へ渡航いたしまぁース」
千年伯爵のこの能天気な話し方は
マナの時にピエロをしていたせいなのだろうか？
それとも素？
近くの建物が崩れていき
足場が不安定になる
何事だとみんなが驚いている間も
レロ越しに千年伯爵はしゃべり続けて
そこでみんなはやっと
この状況を理解したようだった
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作者名：ゆーな | 作成日時：2020年2月20日 15時
