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体育が終わり、更衣を済ませて教室に向かう最中に前方から昼神くんが歩いてきた。お互いに「あ。」と零した声が揃う。それに2人揃って笑った。状況を察した友人が「先行ってるね。」とその場を後にする。
「ゆっくり話すのは久しぶりだね、最近光来くんとはどう？」
「どうもこうもないよ……普通！」
彼までも人をからかうようなことを言うものだから、私は念押しするように普通を強調した。「そっか〜。」なんて笑う彼は相変わらず人に感情を悟らせない人だなと思う。そんな彼が何か思いついたようにそうだ、と呟いた。何を言われるのだろうと首をかしげる。
「球技大会、何の競技選んだの？」
「あ……えと、バレーにしたの。」
私の言葉に昼神くんは目を丸くして「へえ、意外。」と呟いた。あはは、と笑うことしか出来ない。
「(人1)さんって1年の頃バレー選んだこと無かったよね？」
「うん。よく覚えてるね。」
「あ……うん、まあ。ところでバレーを選んだのはうちのエース様の影響かな？」
うちのエース様、つまりは光来くんのこと。すっかり気持ちを読まれていたようで、恥ずかしさから少し顔が熱くなる。隠しても無駄なんだろうなと思って「まあ、うん。」と返すので精一杯だった。
私の返事に面白そうに笑った昼神くん。「分かりやすいね〜。」と言う言葉に更に恥ずかしくなった。
「昼神くんたちもバレー選んだんだよね。頑張ってね！」
「ありゃ、知ってたんだ。ありがとう。……でも、その言葉は彼に言ってあげて。」
昼神くんは視線を私の後ろにずらしている。不思議に思って振り向けば、こちらを見て立ち尽くしている光来くんの姿があった。「あ、光来くん……。」と零すように彼を呼べば、「よお。」と少し笑う光来くん。
「何の話してたんだ？」
「球技大会の話だよ。(人1)さんもバレー選んだんだって。」
驚いた様子で「そうなのか！？」とこちらを見る光来くんに、うんと頷く。貴方が理由ですなんて口が裂けてもいえない。絶対言わないよう昼神くんに視線で釘を刺せば、軽く笑われた。。
「光来くんも、優目指して頑張ってね！」
「ああ、任せとけ！」
胸を張って自信満々な彼に自然と表情が緩む。その直ぐ後予鈴がなった。「じゃあまた。」と2人に手を振ってその場を後にした。
「……お前2人で何の話してたんだよ。」
「ん〜、世間話。」
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ましゅ(プロフ) - さいっこうに最高なお話でした。2人のよさも可愛さもギュッと詰まってて、光来くん〜〜〜〜！！！って悶えました、天才です……幸郎も解釈が一致すぎて……ギュンギュンしました、最幸のお話をありがとうございます！！ (2021年4月30日 3時) (
レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
なつなつき(プロフ) - お誕生日！！！最高です！ありがとうございます！！ (2021年4月17日 9時) (レス) id: 299227e86e (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 楽しみにしてますね！ゆっくりで良いのでこれからも頑張ってください！ (2020年5月8日 8時) (レス) id: 2b0a425061 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - あおりんごさん» １番だなんて勿体無いお言葉です…！嬉しすぎます…！コメントありがとうございます、とても自身と励みになります…。楽しんでいただける作品を提供できて幸せです、！コメント並びにご愛読いただきありがとうございました。これからも頑張ります〜！ (2020年5月8日 1時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 紫音さん» レス遅れちゃってすみません…！ずっと応援していただいてありがとうございましたぁぁ…！紫音さんのお声に本当に励まされました(*´｀)絶対また作ろうと思っているので、その時はまたぜひお付き合いください、！本当にありがとうございました…！！ (2020年5月8日 1時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2020年3月30日 23時
