【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。2【星海光来】

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「え〜！俺の大事な人って……何それ超ヤバイんだけど！！」
「そ、そんなに……？」



翌日の学校。私の話を聞きキャーキャーと興奮している友人に苦笑いする。「私も青春したいよ〜……。」と嘆く友人を横に、私も昨日のことをぼうっと思い起こしていた。同時に頭を埋め尽くす、彼との今後についての悩み。



「……A、何か悩んでるでしょ。」
「えっ、なんで、」
「何となく分かる！……星海くんのこと、まだ好きじゃない？」



何処か真剣な瞳の友人に訪ねられ、私は小さく唸った。

昨日は本当に楽しかった。話も絶えなかったし、ずっと笑っていられたし……。でもそれがイコールで好きと結びつくわけじゃない。実際彼と付き合うとかはまだ想像できない……ケド、彼を男の人としてちっとも気にならないわけでもなくて。

自分でも自分が分からない。昨日の帰り際、彼のことをもっと知りたいと言ったあの言葉は確かな本心なんだろうけれど。



「うん、好きとは違う。ただ……もっと知りたいなって思うというか。」
「そっか。じゃあそんなに悩む必要ないんじゃない？」



彼女の言葉がイマイチ呑み込めなくて、私は首をかしげる。「だから〜、」と身を乗り出して彼女は続けた。



「星海くんはAに好きになってもらいたい、Aは星海くんのことを知りたい。踏む過程は一緒だし、そこに時間が必要なことくらい星海くんが一番分かってるんじゃないの？それに、例えアンタが振っても星海くんがアンタを恨んだりするタイプだと思う！？」



ビシッと指差されながら伝えられた言葉は最もだった。「ち、違います。」と反射的に答えた私に「でしょ！」と頷いて、友人は再び背もたれに身体を預ける。



「というか、そんなこと悩んでる時点でA……。」
「え、何？」
「……いいえ何も。」



しらーっとした顔でかわされて不思議には思ったけれど、悩んでいた頭はすっきりしていた。


このまま彼と仲良くなって、それでも好きにはなれなかったときのことをずっと不安に思っていた。遊んだりなんてしておいて、結局好きではありませんなんていいのかなって。でも確かに、そんなことを思うなんて光来くんに失礼だ。

彼は優しくて真っ直ぐな人だから、きっとどんな結果になっても受け入れてくれる。その彼に応えるために、私も私の思うように、気負いすぎず！



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