２９３羽 ページ46
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それからも特に影山のプレーが乱れることはなかった。ただいつものようにスパイクが決まらなかったことに謝ることもなければ修正点を聞くこともない。スパイカーに物申すこともなかった。
「(飛雄やっぱり変……いや、違うか。今までの飛雄が変だったのかも。実力だけで言えば飛雄は頭ひとつ抜けてる。そんな中でスパイカーのミスを自分のミスと考えてた飛雄がストイックすぎただけ……。ユースのレベルをみたからってのも少なからずあるはず。)」
そんなことを考えながら心ここにあらずといった感じで試合をボーっと眺める。東峰の打ったスパイクがアウトになったと同時にはっとしてコート内の様子を確認した。
「クソッ、スマン！トスはよかったよ！」
目の辺りに手を当てながら言う東峰。そんな東峰に影山が発した言葉は皆予想していないものだった。
「じゃあ決めてくださいよ。」
その場に気まずい張り詰めた空気が流れる。東峰も呆然として「あ、うん。スマン」と言葉を返すのがいっぱいいっぱいと言う感じだ。
「わざわざユースの合宿に言った結果が"王様"に逆戻りだったりして。」
月島の呟いた言葉が妙に現実味を帯びていた。
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それからも烏野は不調が続き、伊達工にセットをとられてしまった。
「フライング一周ゥー！」
ペナルティを終えて不服そうな影山。そこへ東峰がやってきて、「あのな、影山。」と声をかけた。しかし、それをさえぎったのは影山自身。
「俺はいいトスあげてます！！もっと決めてください！！！」
その場に沈黙が走り、同時に影山はやってしまったという表情をみせた「久々に王様節じゃない？」と月島が呆れと驚きを半々に含んだ言葉を送る。
「――すいま、」
すいません。そう言おうとした影山の後頭部にこつんとこぶしが当てられた。
驚いてその人物を見やった影山。頭を小突いた本人であるAは視線を影山に送ることなく、ただ淡々と「落ち着け馬鹿。」と静かに告げる。
「前から思ってたけど王様って何で駄目なの？」
それに続いてタオルを首の後ろに回して両端を両手で引っ張っている日向が影山の前で仁王立ちでいる。
「横暴だからだっけ？自己チューだから？でもどっちみち影山が何言っても納得しなかったら俺は言うこときかない！！」
日向は能天気に、そして堂々と言いきった。
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
