【ハイキュー！！】白鳥から烏へ ＜part６＞

２６２羽 ページ15

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「あ、あああの！！」



モップかけをしていたAは背後から唐突に声をかけられた。振り向いて首をかしげると、もはや見慣れてしまった真っ赤な顔をした黄金川の姿がある。



「……黄金川くん？何？」



Aを前にして若干言いずらそうにしどろもどろとした後、意を決したかのように勢いよくAを見据えて言う。



「自主練つきあってくださいッ！」



何か大層なことをやり遂げたかのように達成感に満ちた顔の黄金川。そんな彼に一瞬ぽかんとした表情を向けた。すると彼はそんな表情のAに気づいて、「あ、いやその！！無理にとは言わないですけど！！」と、必死に言葉を付け足して見せる。

そんな彼のあわてように、Aはくすっと笑って答えてみせた。



「いいよ、別に。」



一気にぱぁっと明るくなった黄金川の顔を見て、Aはまた笑みをこぼした。



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「なあ！ちょっとだけ！自主練習つきあってくれよ！」

「エンリョします。」
「エンリョします。」



無気力2人組にふられてガーン！とあからさまに落ち込んでみせる黄金川。そんな黄金川の隣で苦笑いするA。2人の背後からやってきた金田一が黄金川に言った。



「お前聞く相手が悪いよ。俺やるけど？」
「金田一ッ！」
「んー、でも人手は多いほうがいいよねぇ……まあまあ、任せときなさい。」



金田一の参加に喜ぶ黄金川の肩辺りをとんとたたいて、悪戯っぽく少しにっと笑ったAは無気力2人組の元へ駆けた。




「アイツあんな表情すんだ……。」
「Aさんが俺の肩を……！肩をぉぉッ！」
「……お前重症だな。」





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