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柊side
柊｢それで、僕に何か用が？｣
それを聞いた太宰さんはそうそう、と笑った。
太宰[Aちゃんの事で、お話がありまして]
脳裏に浮かぶ水上の姿。
自分の事を話すのを拒んだ、あの時の、泣き出しそうな表情。
柊｢水上とどういう関係ですか｣
太宰[………Aちゃんと私は、因縁の関係ですよ。]
因縁の関係………
この男と、水上が？
何故？
そんな疑問を解消させてくれないまま、太宰さんは話しはじめる。
太宰[そんなことより]
そんなこと…………
俺にとっては結構重要なことなんだが
そう思いながら次の言葉を待った。
太宰[Aちゃんの過去に関し、深く探るのは辞めて頂きたい]
柊｢…………は？｣
真逆…………真逆、この男
水上の過去を、知っているのか……………！？
太宰[そもそもあの子は自分の過去を他人に話さない。
Aちゃんの過去について知っているのは私を含め３人ぐらいだ。]
３人
そんな少人数………
太宰[あの子は傷つきやすい性格だ。
脆く、弱い。
あの子の強さは、自分の弱さを守るための鎧だ。]
柊｢だから、水上の過去を探るな、と？｣
その言葉に対して、太宰さんは笑って答えるだけ。
だがその目は冷ややかで、俺の全てを見透かしてしまいそうだった。
俺は大きく息を吸い込んで、吐いた。
水上のことは、知らないことが多過ぎた。
それを探ることで、アイツはもっと傷ついてしまう。
………それでも
柊｢それでも、俺は
アイツと向き合わないといけない
アイツの声を聞いてやらないといけない。
俺はアイツの、水上の…………教師だから｣
それを聞いた太宰さんは目を細めて、呟いた。
太宰[Aちゃんも、大きくなったねぇ………]
え？
太宰[分かりました。………貴方を信じましょう。
…………あぁ、それと]
太宰さんは急に真剣な顔になる。
え、何だ……？
太宰さんはゆっくりと口を開いた。
太宰[Aちゃんは、譲る気はありませんから]
柊｢……え？｣
太宰[じゃ、そういうことで〜]
待て！という前に画面は暗くなり
その部屋には無機質な、ツー、ツーという音が響いたのであった。
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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