転+謝罪 ページ34
毎日の激務と家事、それに加え大掃除。まだ12月28日だが信介さんにはお構い無し。というよりも私からしたら、毎日が大掃除みたいなものだ。
御社は昨日に仕事納めをしたものの、何だかんだ二人で会社に来てしまった。
会社には清掃係のおばさんと警備員さんだけ。こうしていつも騒がしいオフィスが掃除機の音しかしないのが、大変不気味だった。
社員が年末のためにまとめ仕上げてくれた書類に目を通していくのが、今の信介さんの仕事。私は書類を右や左や、と分けて判子を押してファイリングするだけ。
あとはお茶出し。
「信介さん、もうそろそろお昼ご飯の時間だけど。材料はあるし、一回家帰る？」
「いや、久しぶりに外で食べよか」
「あ、じゃあ駅前の定食屋さんがいい!あそこの唐揚げが食べたくて」
最初はなれなかったタメ口も、今では口から溢れるように慣れてきた。
それを成長と表すのか、それとも自分への甘えと表すのか。
それが例え甘えだとしても、信介さんは許してくれるだろうし、私もきっと自分を許してしまうだろう。
唐揚げと鯖の味噌煮を二人でつつきながらの談笑も、最近はもっぱら結婚式の段取りの事や、仕事の話ばかりだった。
しかし私は全く結婚式の準備をさせてもらっておらず、たまに信介さんから意見を求められるだけで。まぁ、彼の事だから1ミクロも心配はしていない。
そんなときだった。
テーブルの下から着信音がしたと思えば、信介さんは私に謝りを入れて店を出て電話をしにいったのだ。
見たこともない険しい顔で。
画面を見て一瞬驚き、普段からは想像出来っこない眼光。
仕事の電話では絶対このような顔はもろ100%しないだろうから、つまりこれはプライベート。
でもプライベートで彼にこんな顔をさせる人は知らない。
いや、知ってる。一人だけ。
「すまんけど今日の夜、ご飯一緒に食えんくなった」
「大丈夫、飲みにいくの？」
「おん、まぁそんなとこ」
あれから信介さんはなんともない顔でご飯を食べて、また黙々と仕事をこなしていった。
ただ、お昼前と違いがあるとすれば、お茶をおかわりする回数が増えただけだった。
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ご無沙汰しております、本郷ゆいです。
肋骨骨折、右腿右腕の筋を痛めてました笑。
お知らせもせず更新ストップ、ごめんなさい、本当にすいません。
ようやく執筆の余裕がとれてきたので、少しづつですが完結に近付けていきますので、これからもよろしくお願いします！
でも元気!本誌もアニキューも熱い!
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狼 - 三角関係ってやつですねぇ…ヤバイですねぇいいですねぇ←(さいてi (2020年3月20日 21時) (
レス) id: 58dc9d80b9 (このIDを非表示/違反報告)
本郷ゆい(プロフ) - ありがとうございます！！自分の中でもいかに北さんが喜ぶハッピーエンドというのが難題でした！最初から読んでいただけてるなんて、本当に光栄です。よろしければ少ないですが、小話と次作も読んでいただけると嬉しいです！！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 36ee06747a (このIDを非表示/違反報告)
本郷ゆい(プロフ) - 紫乃さん» ありがとうございます、めちゃくちゃうれしいです。当方本当に語彙がないので、国語辞書を片手に執筆したかいがありました！ (2020年3月7日 23時) (レス) id: 36ee06747a (このIDを非表示/違反報告)
本郷ゆい(プロフ) - 瑞稀さん» コメントありがとうございます。どうしてもここまで北さんについて深く掘り下げると、肩を持ちたくなりますよね！！小話では北さんに救われるよう書くので、楽しんでいただけたらと思います。 (2020年3月7日 23時) (レス) id: 36ee06747a (このIDを非表示/違反報告)
猫太郎丸 - 完結おめでとうございます！！！初投稿されたときからずっと見てた作品で毎回ムズきゅんされました…！侑くんも北さんも報われてほしくてでも作者さんの完結方法はとてもスッキリして今とても爽やかです！（？）改めまして本当におめでとうございます！ (2020年3月7日 22時) (レス) id: 3db7769967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本郷ゆい | 作者ホームページ：http://nanos.jp/honngoyui/
作成日時：2019年11月11日 22時
