【文スト】自傷癖少女は取柄のない異能力者【太宰治】

番外編「分からない」４ ページ39

太宰「無理に頼れとは言わない。だけどね、私だけでもいいから、自分の思っていることを少しずつ話してくれ給え、そうすれば少しは楽だろう？」

A『は、い・・はい！』


太宰さんのおかげで、抱えたものが少し軽くなった

また病んでしまうかもしれない

そうなると太宰さんにすら話すことができないかもしれない

でも、それでも

私は、こうやって無理矢理にでも心を軽くしてくれようとしている彼が好きだ


いつか私も、彼を救済したい


彼の孤独は理解できないかもしれない

だけど・・・


A『これからも、人を救う側で、幾分か素敵な此の世界で、生きます』


私の返事に、太宰さんはニッコリと笑った


A『【僕は自分がなぜ生きていかなければならないのか、それが全然わからないのです】、【人間には生きる権利があると同様に同様に、死ぬる権利もある筈です】』

私はボソッとその二つの言葉を吐いた

太宰「？」

太宰さんは私が何をいったのか分からなかったようだ

この二つの言葉はどこかでよんだ書物にあった

その本はとても美しかった

その名は‥なんだっただろう

結局は思い出せれなかったけど、でも、どこかスッキリした気持ちで、私達は探偵社に戻った

＿＿＿＿＿＿＿＿

【僕は自分がなぜ生きていかなければならないのか、それが全然わからないのです】

【人間には生きる権利があると同様に同様に、死ぬる権利もある筈です】

以上の言葉は、太宰治著、斜陽よりお借りしました

番外編「探偵社の皆が太宰さんの黒の時代のあの写真をみたら」→←番外編「分からない」３

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