プール・ ページ36
今日はプールの授業がある。
プール老朽化の為七月半ばから工事をするので、今年入れるのは今日一日だけ。
夏休みに勉強の合間に行こうと思っていた私にとっては残念だ。
「Aちゃんはいいなぁ…泳げるもん」
『一年前の話だから。伊織ちゃんも今年は泳げるようになるよ』
「だといいけどな…とりあえず暑いから早くプール入りたい!」
_____
期末テストも無事終わり、クラスはもうすぐ夏休みと湧いていた。
当然解放感からか明らかにテンションが違う人ばかりで…。
「女性諸君、今からカッコいい飛び込みするんで見ててくださーい!」
とはしゃぐ人が多かった。
私は集団に混じるつもりは無かったで、一人悠々と泳いでいたけど。
『…はぁ____水って気持ちいい』
プールの淵に手がついたところで顔をあげ、空気を吸い上げる
達成感と言うか、満足感と言うか、この瞬間が一番好きだ。
「Aって泳ぎも得意なんだね」
『イザナくん!いつの間に…』
「周りから凄ぇ見られてるけどな」
見渡すと、男子たちが私を見てひそひそとを囁いている。
流石に学校でこんなに泳ぐのはまずかったかな…
『でもさ、中学最後のプールだし。一緒に競争とかしない?』
「おう。絶対負けないから」
_____
『…負けた!イザナくんの勝ち』
あんなに意気込んでいた私だけど、実際やってみるとあっさりと負けてしまった。
今まで泳ぐ速さで負けた事は無かったので、結構ショック…
けど、イザナくんって本当に何でも簡単にこなしてしまうんだ。
すると、彼は小さく「あ」と声を出す。
何か思いついたのかな、と様子を見つめていると…。
「____プール行こうよ」
『…プール?』
うん、と彼は微笑む。
「五月に遊園地行ったろ?調べてみたら今年から夏限定でプールアトラクションがあるらしいんだ」
もう、日差しの眩しい夏だ。
今年の夏休みこそはイザナくんと沢山過ごせたらいいな…。
『“約束”だよ?』
「分かってるって」
この時はそう呑気に考えていた。
まさか、彼の身にあんな事も起きるとは知らずに…
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時