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【Aside】



五条「んじゃ、モニタールームに移動しようか」


歌姫さんとのお話が終わり、時間が近付いてきたということで観戦するための部屋に三人で移動している最中で廊下の少し先に一人の女性が見えた。
私は知らない方だけど、呪術師なのかな。


五条「冥さーん。おっひさー」


めい、さん?
悟が軽く手を振りながら陽気な声をかけると女性がこちらを振り向く。


冥冥「五条くんか。久しいね」


うわ…すごく綺麗な人。
水色がかった長い白髪を顔の前で三つ編みしていて少し変わっている髪型をしているけど、ミステリアスな雰囲気がするって言ったらいいのかな。
肌が白くて赤い口紅が生える人だ。


冥冥「両手に花とは羨ましいね」

五条「Aはそうだけど歌姫はごめんだよ」

庵「こっちのセリフよ!!たくっ…。先輩、ご無沙汰しております」

冥冥「フフッ、相変わらず元気そうだね」


歌姫さんが先輩って言ってるってことは結構私と離れてるのかな…。
目が合うとニコリと綺麗な笑顔を向けてくれる。
思わずドキッとしてしまった。


冥冥「君が五条くんのお嫁さんかな?」

A「ご存じ、なんですね」

冥冥「あの五条悟を射止めた女性がいるとみんな噂しているよ」

A「えーっとー…どの五条悟?」

五条「そこはスルーしていいから」


クスクス笑いながら女性は私に手を差し出す。


冥冥「私は冥冥。一級術師だ。よろしく」

A「檜野Aです。こちらこそよろしくお願いしま、す…っ」


冥冥さんと握手をしたら少しくすぐったさを感じた。
違和感を感じるその手を見ると彼女の親指が私の手を撫でているではないか…


A「め、冥冥さん…?」

冥冥「なるほど。可愛い」

A「いや、あの…」

冥冥「今夜空いているかい?君とはじっくり話をしてみたいものだ」


この人急に何を言い出すんですか!?
私が慌てていると悟が私と冥冥さんの間にズイッと躍り出る。


五条「いくら冥さんでもAは譲らないよ」

冥冥「おや、残念。次は君がいない時に誘うとしよう」


名残惜しそうに私と手を離し、「それでは、また後で」と颯爽とその場を立ち去る冥冥さんにポカンとしてしまう。
すると歌姫さんが「先に行ってるわね」と彼女の後をついて行ってしまった。


ん?先に行ってる?
首を傾げながら上を見上げたら私をガン見する悟がいて…。

あ…そういうことか…。
と瞬時に状況を理解した。


.

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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時

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