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【NOside】
不機嫌になった五条をどうにか落ち着かせて事なきを得た翌日、交流会が始まる前に五条とAは七海に会っていた。
七海とは対面のソファ椅子に座る。
七海から虎杖と関わった任務の話を聞いてAは自分のことでいっぱいになり、彼のことをちゃんと気に掛けていなかったことに落ち込んだ。
そんなAのことを分かってか、七海は「顔色が良くなりましたね」と話題を移す。
A「……私、ですか?」
七海「ええ。食事も睡眠もあまり摂られていないと野々宮さんから聞いていましたので。この仕事は疲れることばかりですが、あまり思い詰めない方がいい」
A「すみません…ありがとうございます」
七海「言いにくいこともあると思いますが、何かあれば相談してください。話くらいは聞けますから。それに、たまには愚痴を漏らすのもあなたのためですよ。ずっと五条さんの相手をするのも疲れるでしょう」
A「い、いえ…あの、別に悟は」
五条「七海ヒドくない?」
飲み物を買いに席を外していた五条が缶のココアとコーヒー二つを片手にAの隣に座った。
Aとの会話を終えた七海は読んでいた新聞に目を戻す。
五条「しかも何気にAのこと口説いてたでしょ。スミに置けないなぁ」
七海「違います。あなたと一緒にしないでください」
五条「それどーゆー意味?」
Aにコーヒーを手渡し、七海の前にも置く。
ココアを一口飲んだ五条は「僕はもう一筋だよ」とAを見た。
出会う以前の彼を知らないAは困ったように笑う。
七海「惚気は遠慮します」
五条「羨ましいから?」
七海「Aさん本当に大変ですね」
A「あはは…」
二人に挟まれるAは苦笑いしか返せなかった。
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時