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【NOside】
翌朝、Aは目覚ましでもない何かの音で起こされた。
プルルルル…と一定の間隔で鳴り続け、まだ覚めていない頭でうるさいと感じる。
10回以上鳴っている気が……そう考えている内に音が途切れ、代わりに五条の声が聞こえてきた。
返事や相槌を適当に打ちながら「すいませんねー」と聞こえた後にカチャッと何かの音もして、Aはそこでようやくハッとなり起き上がる。
今は一体何時だ…？
素っ裸のままの五条が「おはよう」と爽やかな笑みを浮かべてベッドに腰を掛けた。
すっかり明るい外を見たAは青ざめた顔をする。
A「い、今何時…？」
五条「11時、30分過ぎくらいかな？」
チェックアウトの時間を完全に過ぎているじゃないか…！
やってしまった…とA項垂れた。
五条はクスクス笑いながら彼女の頭を撫でる。
五条「大丈夫だよ。次の予約入ってないから15時までに出てくれればいいって」
A「いや…普通に、迷惑、かけてるでしょ…」
五条「僕も起きれなかったし、仕方ないよ」
「まだゆっくりしてていいよー」と抱き締める五条に対してAは沸々と湧き上がるものを感じて、自ら離れた。
五条は寂しそうな顔をする。
五条「えーA冷たーい」
A「冷たいも何も、何で朝方までしちゃったのよ…起きれないに決まってるじゃない…」
「腰も痛いし…」と縮こまるAの腰を五条は優しく撫でる。
五条「だってぇ、Aが煽るから徹底的に抱き潰したくなって」
A「潔いし、言い返せない…」←微妙に自覚ある
五条「こういう時じゃないとオールナイトって出来ないじゃん？」
A「……帰る前にもう一回温泉入りたい…」
五条「うん、いいよ。入ろっか♡」
五条は顔を上げたAを横抱きにし、バルコニーへ出るとゆっくり木製の椅子の上へ彼女を下ろした。
手桶を使い、Aと自分に掛け湯をする。
五条「今日も暑いね。倒れたら大変だから長湯はダメだね」
自ら立ち上げるAの手を引いて、一緒に湯船に入る。
A「悟」
五条「うん？」
A「旅行、連れて来てくれてありがとう」
太陽の光に照らされて微笑むAを見た五条は昼間に入るお風呂も悪くないと感じた。
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました！！すごいです！この小説書いてくれてありがとうございます！！ (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：更紗和金 | 作成日時：2022年9月25日 18時
