王子様に処刑される予定です♪

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「第13王子との縁談が決まった。せっかく13人も王子がいるんだから、王族が我が家に手出し出来ないよう、利用する以外に手はないだろう？大丈夫だ、安心しなさい。跡取りはお前だ。マリンピア王子にお前の代わりが勤まるはずない。……アン？アン、どうした？」

お父様が怪訝そうなのも無理はない。私はさぞおかしな顔をしているでしょう。だけれどそれどころではない。

ずっと脳の芯の中に封印されていたものが、今解放されたのだ。

マリンピア…………？

一瞬の内に記憶が広がった。

そうだ、私は何をしている？私はアンドリーナなんかじゃない。少女漫画大好きヲタク女子大生、菅原文香だ。どうしてこんなところに……？

ここはアトランテス家。知っていますわ。ここに生まれてからここで6年育ってきましたもの。私はアンドリーナですから。

違う、私の家は狭いアパートで……違う、私は大公の娘ですわ……違う、そうじゃない、違いまして……。

混乱で吐き気がした。気持ち悪い。頭がパンクしそうなぐらいズキズキしている。

「アン、どうした！アン！！」

完全に私の意識はシャットアウトした。

♪♪♪♪

悪役令嬢ものが書きたかった。

何でも許せる方向けです。執筆状態：連載中