い ページ3
Aside
ケータイもなければ腕時計もないから、正確な時間はわからないが
密室に閉じ込められて軽く一時間は経っている。
一向に出口は見つからず、出る方法も見つからず
おそ松「……あのさ。」
……そんな中、先に言い出したのはおそ松だった
おそ松「……この紙の言う通りに…一旦してみねぇか?
…ほ、ほら、変に意識すんのもあれだろっ?…い、1分だけ…だから…。」
……随分と気を使ってくるものだな。
私は少し嫌だったが、それもそうだ。
このままじゃらちがあかないと言うことは私もよくわかっていた
とりあえず出られる方法がそれぐらいしか明確ではないので
A「………わかった…」
私は小さな声でそう言って、手を差し出した
……自分からは握れなかった
おそ松「お、おうっ!!」
おそ松は少し慌てながらも
______ギュッ
……小さな私の手を、ぎゅっと優しく握った
久しぶりの感覚に、安堵感と緊張感が走った
おそ松の手は相変わらず大きいな。
……少し汗ばんでて…初めて手を繋ぐ時もこんなんだったよね。
思い出すと悲しくなって、涙が出そうになったのを堪えた
______ガチャッ
おそ松「っ…!?い、今!!!;」
A「う、うん、ガチャって聞こえた…」
……もう1分…か。やっぱり紙に書かれたことをすると…
………待って、さっきドアなんてなかったよね…
私とおそ松は顔を見合わせて、ごくっと唾を飲んだ
………怖い。
何か…すごく嫌な予感がする
おそ松「……っ…;;
…あ、あ!ここっ…見えない出っ張りが…」
おそ松は壁をさすって見えない何かを握った
……ドアノブ…?
おそ松「……開けて…いいかな…?」
A「……うん…開けてみて。」
おそ松はコクリと頷き、そっとそのドアノブを捻った
______ガチャ___キィ__
…ゆっくりと扉を開くと
A「……な
何………」
……そこにはテレビが一台と、また真っ白でそれ以外何もない空間だった
さっきの部屋よりかは…広い。
______ガチャンッ!!
おそ松「はっ!?」
突然のドアの閉まる音に驚いて、おそ松と私は振り返った
………そこに扉は無くなっていて、また密室だった
A「………な
…なんなの…ほんとっ………何っ……」
怖くて怖くてどうしようも無くなって、ついに涙が出てきた
おそ松「お、おいA……大丈……」
______ピッ
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ももまつ(カラ松girl)(プロフ) - 戻ってきてください(・△・) (2019年3月26日 12時) (レス) id: b070c34685 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください!更新待ってます! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 戻ってきてください!(´;ω;`) (2018年2月13日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - 更新頑張って下さいね!続き楽しみにしています (2017年11月11日 15時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご*°F(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年10月8日 13時) (レス) id: d3fb2c974d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まねみー | 作者ホームページ:
作成日時:2016年10月16日 20時