検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:56,380 hit

ページ3

Aside





ケータイもなければ腕時計もないから、正確な時間はわからないが


密室に閉じ込められて軽く一時間は経っている。


一向に出口は見つからず、出る方法も見つからず


おそ松「……あのさ。」


……そんな中、先に言い出したのはおそ松だった


おそ松「……この紙の言う通りに…一旦してみねぇか?


…ほ、ほら、変に意識すんのもあれだろっ?…い、1分だけ…だから…。」


……随分と気を使ってくるものだな。


私は少し嫌だったが、それもそうだ。


このままじゃらちがあかないと言うことは私もよくわかっていた


とりあえず出られる方法がそれぐらいしか明確ではないので


A「………わかった…」


私は小さな声でそう言って、手を差し出した


……自分からは握れなかった


おそ松「お、おうっ!!」


おそ松は少し慌てながらも


______ギュッ


……小さな私の手を、ぎゅっと優しく握った


久しぶりの感覚に、安堵感と緊張感が走った


おそ松の手は相変わらず大きいな。


……少し汗ばんでて…初めて手を繋ぐ時もこんなんだったよね。


思い出すと悲しくなって、涙が出そうになったのを堪えた


______ガチャッ


おそ松「っ…!?い、今!!!;」


A「う、うん、ガチャって聞こえた…」


……もう1分…か。やっぱり紙に書かれたことをすると…


………待って、さっきドアなんてなかったよね…


私とおそ松は顔を見合わせて、ごくっと唾を飲んだ


………怖い。


何か…すごく嫌な予感がする


おそ松「……っ…;;


…あ、あ!ここっ…見えない出っ張りが…」


おそ松は壁をさすって見えない何かを握った


……ドアノブ…?


おそ松「……開けて…いいかな…?」


A「……うん…開けてみて。」


おそ松はコクリと頷き、そっとそのドアノブを捻った


______ガチャ___キィ__


…ゆっくりと扉を開くと


A「……な


何………」


……そこにはテレビが一台と、また真っ白でそれ以外何もない空間だった


さっきの部屋よりかは…広い。


______ガチャンッ!!


おそ松「はっ!?」


突然のドアの閉まる音に驚いて、おそ松と私は振り返った


………そこに扉は無くなっていて、また密室だった


A「………な


…なんなの…ほんとっ………何っ……」


怖くて怖くてどうしようも無くなって、ついに涙が出てきた


おそ松「お、おいA……大丈……」


______ピッ

と→←な



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (321 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
508人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ももまつ(カラ松girl)(プロフ) - 戻ってきてください(・△・) (2019年3月26日 12時) (レス) id: b070c34685 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください!更新待ってます! (2018年11月29日 22時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 戻ってきてください!(´;ω;`) (2018年2月13日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - 更新頑張って下さいね!続き楽しみにしています (2017年11月11日 15時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご*°F(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年10月8日 13時) (レス) id: d3fb2c974d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まねみー | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月16日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。