15話目 ページ16
あつしside
朝起きると
あつし「………カラ松…君」
カラ松君の姿はどこにもなかった
代わりに、青の液体が飛び散っていてカラ松君の写真が散らばっていた
側にはカラ松君が普段つけているグラサンがバキバキに割れて置いてあり、一枚の紙を拾い上げるとカラ松君の字で「助けて」と書いてあった
あつし「……
……本当…なんで君達なんだろうね…?」
あつし「何もしていない
普通に生活を送っていた君達が」
あつし「どうしてこんな目に遭わなくちゃいけなかったんだろうね?」
あつし「……
…幸せ簡単にぶち壊されて、安心して生活もできなくなって。
……誰なんだろうね。犯人。」
『あつし君ってさ、一軍だけど一軍じゃないみたいだよねー。』
『無理してる感じがする』
あつし「……
…ねぇ、松野。」
『…頑張ってるよねあつし君。』
あつし「………君が…誘拐されてから…」
『僕とLINE交換しようよ。そんな中身すっからかんの僕よりドライモンスターな友達捨ててさ
僕と友達になろうよ。』
あつし「……君のお兄さん達も、1人ずつ誘拐されてったよ。」
『六つ子なんだけどさ、僕の兄さん達ほんとうるさいんだよねぇ………。あ、今度遊びに来ない?』
あつし「……本当にうるさい人達だったよ。松野と顔そっくりなのに、全員全く似てなかったね。」
『でも僕、兄さん達なんやかんや言って好きなんだよね。
母さんと父さんが死んじゃった今でも6人頑張って就職して助け合いながら一緒に暮らしてさ
…僕、兄さん達がいないって全然考えられないw』
あつし「……松野、1週間兄さん離れしてたんだよね。」
『…僕意外に寂しがりやだからw』
『あつし君は兄弟とかいないの?』
『へぇ!妹さんがいるんだ!今度紹介してよ!』
あつし「……寂しかった…でしょ…」
『あつし君!!!』
あつし「………
……ふざけんなよ。」
ふざけんな。
何松野の幸せぶっ壊してんだ。
松野の大切な人……奪ったクズ野郎はどこのどいつだ。
あつし「………
……あー……許さねぇ…」
…絶対犯人見つけてやる。
あつし「松野……はは…松野…
待っててね…松野………見つけてあげるから………はははは
あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
228人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ