【銀魂】紅華の女医

6. 健康診察や ページ7

真選組屯所にて、


「すまない、楠本先生。とっつぁんから俺たち何も知らされてなくて…。」



土方さんと沖田君を止めたのは真選組の局長でもある近藤さん。




屯所に来た私達は、近藤さんから事情を聞いた。



『いえ、連絡を渡さなかった私が悪いので…。しかも予定通りに早く着いたにも関わらず、直ぐにそちら側に顔を出せず、すみません。こんな一大事に…。』



「近藤さん、一体どういう事だ？」



どうやら私の依頼主の相手はこの真選組だったらしい。



しかも彼らが直接にでは無く、あの警察庁長官の松平片栗虎が私に依頼を送ったらしく、彼等は直前にこの事について何も聞かされていないようだ。





「楠本先生は人も持っての他、天人までの治療施すお方で、その才能は多数の輩に狙われやすいが為、特別に自己防衛用として刀の所有を認められてるんだ。」


「だから言ったじゃねぇかよ。Aは自己防衛で刀を使ったって！」



「つーかなんで万事屋まで居んだよ…！！
まぁ…あれだ………すまねぇな、楠本。」



『良いですよ。つまり松平さんの依頼いわゆる真選組の以来は、先程沖田君が言っていた負傷した隊士の治療ですよね？近藤さん。』



「早速なんだか…、頼む。」


………


３分の１の隊士が寝込む部屋へと行けば、すぐに心拍数や目の動き、肺の動きまで調べた。


それだけでどんな症状か良く分かる。


直ぐに小さな箱に入った注射器を取り出し、
トントンと注射器を軽く弾く。


その姿を見ている皆の視線を気にせず、
私は目の前にある事に夢中になっていた。


……、



『隊士達はあの襲撃で攘夷浪士達に恐らく、ある天人の体質を取り組んだ物質にやられたと思います。

それも痺れ粉と似た要素で、煙玉として使われ、まともに食らったせいで免疫力が落ちたかと。

それに敵対するワクチンを一応射ちました、特に深手を負った者はいなかったので２日後には完治してるでしょう。』




「ありがとうございます楠本先生！いやぁ、とっつぁんの言う通り、医学の事になると顔が変わりますね。あえて言えば、」




凛とした華の様に繊細で…





『…えぇ…亡き師匠の教えだったもので…』



…………

すっかり夜になり、真選組の皆に晩御飯を誘われたけど、今日は神楽ちゃん達と食べる約束をしていたからまた次の機会にと断った。




「物好きですねィ、人だけじゃなく天人まで治療を施すなんて」


「あぁ、そんな女は初めてだ。荒れ地に咲いた華は。」

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