日常89 絶対言わない ページ10
始まったコーナーは<一兄の俺こんなこと言わねぇよ>のコーナー。
一郎が絶対言わなさそうなことを送り、それを全力で一郎に呼んでもらうというコーナーである。
一郎はこのコーナーが苦手らしいが、一番人気のコーナーである。
『まずはペンネーム<ブクロのヘッズ>。〜それじゃみんな耳すませてリッスン!』
『…初めてだから優しくしてね。』
「…。」
少女はあまりの面白さに、声も出ず悶えている。
ようは大爆笑である。
肩を震わせ縮こまる少女。
あまりにも、爆弾すぎたその言葉に爆笑しか出てこない。
「あ〜、息ができない。」
少女はようやく落ち着き、ラジオに集中すると…
『次はペンネーム<山田四郎>さん。それじゃ言わなそうなこと言ってみよっか!』
『…マカロン買ってきて。』
「読まれた―!!」
少女はまた爆笑。
クッションをバシバシたたきながら、少女はまた大爆笑する。
少女のお便りが読まれた感動と、内容の面白さで爆笑が止まらないようだ。
実は少女はマカロンを既に買ってきており、これで一郎をいじる気満々だったのだ。
マカロン買って待機して良かった!
少女は心から思いながら爆笑した。
『次はペンネーム<モーニング兄弟>!それじゃ兄ちゃん言ってちょうだい!』
『二郎、三郎…愛してるぜ。』
『それは言ってもらいたい!』
「私も言われたい!」
二郎、三郎、A…愛してるぜ。
そう言われたい少女は、一郎が家に帰ってきたらマカロン片手に催促することを心に誓った。
これでまた歌が流れ、ラジオは終了の流れに。
朝から仲のいい3兄弟の会話が聞けて少女は満足である。
笑いすぎて未だに腹筋も震えている。
『行ってらっしゃい!』
一郎のこの一言でラジオは締まり、朝の一大イベントが終了した。
何人の人がこのラジオで癒されたことだろう。
「朝から楽しかった…早起きしたかいがあったな〜。」
少女は大学に行く準備を始めた。
525人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時