日常119 大ピンチ ページ46
「よぉ、気分はどうだ?」
「…儀晴。」
「最悪だよ。首痛いし!」
儀晴と数人の男が入ってくる。
大学で見たことある人ばかりで、少女とぶつかった時にいた人も数人いる。
少女には一つの疑問があった。
何故少女がリークしたとバレたのだろうか。
そう思って入ってきた人を見ると、恐らく<第三音響>の中心人物であろう人がいないことに気が付いた。
「お前らのせいで、高堂谷(たかどうや)さんと閼伽井(あかい)さんがヨコハマで捕まったんだよ。」
1人の男が言う。
少女がぶつかった男の名が高堂谷だったのだ。
高堂谷と閼伽井は昨日ヨコハマで捕まったという。
そして中心となって動いていた警察が入間銃兎だったというのだ。
少女に廊下に落ちた<グラスホッパー>が見られていた可能性があるのを知っていた儀晴が、少女の最近の人間関係を調べ、山田一郎と生活していることが発覚。
そこからは早かった。
入間銃兎と少女が知り合いである可能性は十分にあるからだ。
疑わしいものは罰する。
それが裏社会のルールだ。
「…ジュンちゃんは関係ないから返してあげて。」
「っは!そんなこと言われてはいそうですかって返すほど馬鹿じゃねぇよ。」
「よく言うわ。大馬鹿だよ!薬に手だして、人生潰してんじゃねぇよ!」
「うるせぇ。」
「A!?」
第三音響を煽る少女が一人の男に殴られた。
儀晴はその光景を見て慌てて止める。
「殴ること無いじゃないっすか!」
「ヨシ、うるせぇぞ!」
「女の顔殴ってんじゃねぇぞ。ゲスが。」
少女は手で咄嗟にガードしたらしく、顔の傷は目立たない。
「…おい、ヨシ。何で手ぇ前で縛ってんだ?」
「…それは。」
儀晴は少女を絢子に中途半端に情が沸いていたらしい。
手を後ろに縛らず前で縛っていた。
おかげで少女がガードできたというわけである。
_どうにか入間さんに伝えられたら…
当たり前のように携帯を取られている少女にその手段がなかった。
今、何処にいるかもわからない苦しい状況である。
手と足を縛られた状態で絢子を守りながら逃げるのは不可能だ。
ただ、黙って痛めつけられる義理がない。
気持ち悪いにやけ顔でじりじりと少女たちの元へ行く第三音響の男ども。
その人ごみの外側で、誰かが抜けて外へ出た。
誰かが絢子を蹴ろうとしたその時。
サイレンの音が鳴り響く。
少女たちの部屋がいるドアが開き
「警察だ!投降しろ!」
入間銃兎と多くの警察官が入ってきた。
525人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時