52.♯ ページ3
涼「っ…光くん、こわぁい…！」
ジャニーさんと伊野ちゃんの勢いに圧倒されたのか、
涼介が涙目でこっち側にやってくる。
薮「とりあえず、ジャニーさん。
説明したいし色々聞きたいこともあるんで…座りません？」
光「涼介、大丈夫だから。
あのおじさんはね、俺らの知り合いだから怖くないよ〜」
ジャニ「おじさんじゃなくておじいちゃん！」
光「だからジャニーさんうるさい！」
ひかの喝が入った事により、ジャニーさんはようやく落ち着きを取り戻し(？)、静かに座った。
そして涼介と伊野ちゃんが作ったクッキーを勝手に食べている。
薮「で、この子が山田なんですけど。
そうなったのは、」
ジャニ「ああ、説明はいいよ。
小さい頃の山田そっくりだしね」
薮「え、」
…え。どういうこと？
マイペースなジャニーさんから話を聞き出すのには苦労したが。
つまりこういう事だ。
ジャニーさんが涼介と出逢ったのは、
涼介が6歳の時。
街ですれ違ったらしい。
その時から涼介の事を事務所にいれたくて、母親にジャニーさん自ら猛プッシュ。
そして、涼介が11歳の時に母親が事務所に応募して入所が決定したらしい。
高「…えと、ジャニーさんは山田の家庭のこと…、」
ジャニ「知ってるよ。
山田が入所する前からね」
サラッと言ってのけたジャニーさん。
知ってるんだ……僕たちは知らなかったのに。
ジャニ「入所した時から山田はナマイキッズだったよ。
でも何も知らない純粋無垢な子供だったからね。
僕が色々教えたんだ。
遊び方とか、食事とか、勉強とか」
春はお花見をしたし、夏は海に連れて行った。
秋は紅葉狩りや焼き芋をしたり、冬は雪だるまを作って、初詣にも行って。
美味しいものいっぱい食べさせたし、
おもちゃも買ってあげたし、
中学や高校進学の支援もした。
ジャニーさんは親の表情で、語った。
そっか…ジャニーさんがいたんだね。
その事実に少しだけ心が軽くなった。
ジャニ「今日もね、山田の母親が来たって管理人から連絡があったからね。
急いで来たんだよ！僕が運転してね！」
大「山田の事知ってんなら、何で、」
ジャニ「山田が言うなっていうからさ。
それに、嫌な事思い出したくないって」
大「……」
ジャニ「僕は本人の意思を尊重する人間だからね」
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アイノア・リカ(プロフ) - masqueradeさん» ありがとうございます（ ; ; ）もう間も無く2は完結になります。3の方もよろしくおねがいします！ (2019年12月17日 1時) (
レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます（ ; ; ）知念くんの実は山田くんが大好きな描写は絶対入れようと考えていました、気付いて頂けて嬉しいです！ (2019年12月17日 1時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
masquerade - 更新頑張ってください！応援してます(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年12月12日 22時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 幼児化した山田さん可愛いの想像つきすぎるし、大人の山田さんに甘えたい知念くんの思いが切ない…更新楽しみにしてるので頑張ってください！ (2019年12月10日 21時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月6日 2時
